再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 19
ガレス卿の言う通り、今は眼前の敵に集中すべきだ。が、セフィロスは余裕を崩さないままだ。まるで、お前たちのことはすべてお見通しだと言わんばかりに。
モードレッド「だからどうした?いくらあた真ん中に俺たちの情報があるとしても、それで勝てると思うのか?もし、その情報を元にしてだ、俺たちがお前より強いっていう話だったらお前不利じゃ…」
モードレッドは、今言った言葉をすぐに訂正することになる。いや、四人ともか。先ほど感じていた力はやはり只者ではないどころではなく、寧ろこちらが全力でかからなければ完全に終わるということが証明されてしまった瞬間だった。
一瞬の間に、いつの間にか四人のこめかみをその剣が通りぬけていったのを感じたのだ。それは疑いようのない事実であり、その証拠に通路の壁に剣で削り取られた跡がくっきりと残っていたのだから。
ガウェイン「な!」
四人は瞬時に後方に下がる。直感が思考を上回る。本能が理性を上回る。これは、この男は怪物以外の何者でもないと!
パーシヴァル「いけません。この感じはまるでうわさに聞いていた【人類悪】と呼ばれる者と同等の魔力ではないですか!!」
ガウェイン「ええ、何故このような輩がこの場所に!?いったい彼は?!」
セフィロス「ほざいている場合ではない。次を受け止められるか?円卓の騎士達よ?」