再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 16

そんな漆黒の男に対して立ち向かうはカルデアの屈指の戦力であるアーサー王配下の円卓の騎士である。美しい手のガレスといわれた少女騎士ガレス、太陽の騎士ガウェイン、ロンギヌスの槍を携えるパーシヴァル、そして、湖の騎士ランスロットの四名だ。

 

 セフィロス「ほう、邪魔が入ったか。流石に感づかれた、ということでいいのだろうな?」

と、睨みを効かせる漆黒の男。しかし、円卓の騎士はこれくらいでは怯まない。むしろ、堂々とした態度で言い返す程だ。

 ガウェイン「流石にこうも堂々と一人で闊歩していたら不審というものだとは思わないのでしょうかあなたは?」

 ガレス「そう思っていないから堂々と歩いているのではないのでしょうか兄さま?」

 ガウェイン「ははは、そうですね。あなたの言う通りですよガレス。…さて、どうしますそこの漆黒の騎士よ?」

 

ガウェインは、目の前にいる男に対して詰問を開始する。こちらは四人、相手は一人。人数的にはこちらが優位な上、全員が一騎当千に値する者達だ。普通なら、降参するのが筋である。が、その男はむしろ以下のような態度をとる。

 

 セフィロス「ほう?どうするというと、つまりはお前たちの方が数も質も優位故に俺に降伏しろとでもいうのか?当たっているだろう私の言うことは?俺からの答えはただ一つ、お前達への宣戦布告だ。今からお前たちを蹂躙する、それだけだ。」

と、自分の身長ほど【セフィロスは2m近くの身長がある】の刀をどこからともなく取り出し、四人に向けて刃の切っ先を向ける。