再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 20

それは、まさに地獄の光景だった。はじめは、混乱からだ。セフィロスの目的は【カルデアのマスターに出会う】こと。この後の流れはこの小説における【片翼の天使 33】までつながる。それまで円卓の騎士たちはセフィロスの猛攻に耐え、デオンとシグルドの救援が来ても苦戦するという状況である。そして、ここからは戦いの詳細を書いていくとしよう。まずは、このセリフからの続きである。

 

セフィロス「私は、外界から来たりし者。わが名は生命の樹からとられし超常の者。星の破壊者を母に持ち、終末をもたらすもの。そう、私の名は【セフィロス】。この星の人間が築きし歴史、人理を守るものを破滅に追いやる者の名だ。」

 

 

全くこの六人を相手に苦戦するどころか、余裕の表情を浮かべるまでもある。どうやら、この男には、通常の技はほぼ防がれてしまう。

 シグルド「斯様なことがあるというのか?我が魔剣【グラム】が通用せんとは驚きだ。」

 セフィロス「残念だが、【宝具】とやらを使わぬ限り、俺には傷をつけられんやもしれんな?まだお前達二人が合流して2分もたっていないというのにこの体たらく、俺にはまだ物足りないのだが?どうする。使うか、使わないか?決めろ、英雄たちよ。」