再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 21

煽り立てる漆黒の男。そのくらい、セフィロスにとっては余りにもつまらないという意思表示の表れでもある。あと、単純にノウブルファンタズムと呼ばれる【宝具】というものを見てみたいという願望も入っているようだ。

 シグルド「舐められたものだが、仕方がない。そうも言ってられん状況故、ここは宝具を開帳する!円卓の者達もよいな!!」

と声を上げる男。

 シグルドは、北欧神話における英雄。フラクランドの王たるシグムンドと、エイリミ王の娘ヒョルディースとの間に生まれた。
力、頭脳、すべての技能に於いて余人に勝る無双の英雄として語られる兄弟の仲でも、最も優れ、気高き戦士の王と讃えられた男。魔術のみならず魔法にも長けた者も含めた全ての人々が『彼こそ誰よりも優れた気高き王』と讃えたという。大神の試練を克服したシグムンド王の魔剣をさらに新生させた驚異の剣士。フンディング王に連なる軍勢を打ち倒し、父王シグムンドの仇討ちを成し遂げた歴戦の猛者。又、邪龍ファブニールを打ち破ったことでも有名である。

 

そして、彼の持つ魔剣が【グラム】である。太陽の属性を持ちながら、魔剣として成立した希有な宝具。祖オーディンによって授けられたこの剣は王を選定すると同時に栄光、嫉妬、破滅、宿命をもたらす稀代の武器だったという。又、投擲武器で戦うスタイルだ。 

基本的に合理的な人間であり、父の復讐を果たしたのも愛情からではなく、義務感からである。
本人曰く、思ったことをすぐ口にしてしまうという癖があり、誰に対してもややつっけんどん。少なくとも外側の部分で愛情を見せることはほぼない。
しかし、もし彼が己の身を顧みずに誰かを庇ったのだとすれば、それはその「誰か」を彼が信頼した証であろう