再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 17

いきなりの交渉決裂、かなりのスピードだ。それにあきれ返るのはまだ一言しか喋ってないモードレットとパーシヴァルの二名である。

 モードレット「いやいやまてまて!テメェ交渉断る気満々じゃねぇか!」

 パーシヴァル「しかも、かなり大胆な発言が飛び出ましたね。相当な自信があるとお見受けいたしますが、いくらなんでもそれは蛮勇という者ではないですか?」

 

 

男の態度を受け、そうした反応をするのは決しておかしくはない。むしろ、可笑しいのは男の方だ。相手は、この星のあらゆる英雄たちが所属するカルデア、いくら何でも一人で勝てるのは不可能だ。…しかしだ。あくまで、その考えは【地球】という星でならの価値観での話だ。結論から言おう、かの英雄譚、アーサー王物語の英雄たちの目の前にいる者は、【星】そのものに匹敵するほどの大英雄であることを。

 

 セフィロス「蛮勇か。それを言うのは私との戦闘を終えてからにしてもらおう。先にお前たちに警告しておきたいことがある。…お前たちのいる世界含む数多の世界がある男によって蹂躙されようとしている。今お前たちが敵対している異星の神よりも

強大な相手だ。形而上・形而下、あらゆるものがある男の手中に収まらんとしている。…私と手を組まないか?そうすれば、危機を乗り越えられる上、この世界を救えるかもしれん。」