再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 65

そんな二人だが、先ほどの展開の通り、レイシフト【というカルデアの時空間移動方法、過去に行くことができる科学と魔術が合わさることによってできた技術。】先である中世イギリスにてのやりとりだ。

とある森のなか、小妖精たちと会話できる二人は、カルデアに持ち帰るための食糧を探すために彼らの手を借りていたのだが、その時急に今回の事件の報が入って来たのだ。立体映像越しに、切羽詰まった様子で状況を伝えるカルデアスタッフ。話を理解した両名は早速カルデアにもどる準備を開始する。

 

 オベロン「あり得ない話だ。虚数空間だぞ?!いったいどうやって侵入するっていうんだ?」

 アルトリア「この世の表側にないから虚数空間っていうのにってことだよねオベロン?うーん、相手もとんでもない魔術師とかそういうことなのかな?でも、いったいなぜカルデアを襲撃したのかな?」

 オベロン「まぁ一言いうならとんでもない野郎ってことさ。…でも、白紙化された地球にそんな奴いるのか?別世界から来たってのならまだ理解できるけど、ひとまず戻ろう!話はそこからだ!」

 

そうして全力で戻る二人。その先に待っていたのは、信じられない光景だ。サーヴァント達が、僅かひとりの漆黒の剣士によって屈服しているというあり得ないものだった。