強者相まみえる11

 宇和島「いやーそのはずだったんだけどね。思ったより人増えちゃった!」

と軽いノリで答える彼女。それに対して、誰かが鋭く突っ込みを入れる。

 ?「人増えちゃったって、そんなのりでいいんですかい嬢ちゃん?ま、この李曼成と楽進がくりゃ鬼に金棒だぜ!?」

 ??「おっと、それだけではない。立花の風神雷神を忘れてもらっては困る。少なくとも、そちらのお二人並みには活躍できるだろう。」

 

忠勝たちを支援するためにやってきたのは、四人の武将たちであった。

一人目は李典。中国三国時代における魏の武将である。一緒に彼とついてきた二人目の助っ人である楽進張遼のトリオは後述する合肥の戦いにおける活躍で非常に有名な人物である。儒教を愛し、非常に慎み深く、どこか飄々ともしている人物である。また冷静に物事を見ることができる観察も持ち合わせ【本人曰く勘】彼の言うことと逆のことを行うと、基本的にろくな目に合わないという死亡フラグを立てることにも定評がある。【小説三国志演義ではおなじみの光景】

 

二人目の楽進は、常々戦場で一番槍を目指している武将で、果敢に攻め上がり敵を壊滅させるのが得意な武将である。張遼と先ほどの李典とは、合肥の戦いでは、10倍以上の兵力差がある呉を打ち破る活躍を見せている。これだけでもかなり心強い味方だが、さらに、戦国時代の九州から助っ人が現れた。かの九州柳川から、立花夫妻が来たのである。