決戦 アインツベルン城 12

ミュー「はい、ハーデス様は実に素晴らしいお方ですよ。…そうだ、あなたが生きていた世界というのは、巨人という怪物がいたとか?」 

 ケニー「そうなんだよ。ま、こっちはこっちで色々あるみたいだがな。これでも、俺元の世界では王家直属のとある部隊の隊長やってたんだぜ。ほんとはやりたいこともあったが、やりたい計画がご破算でな、それに、俺の甥と色々あって死んじまった。そのはずだったんだがなぁ、こうしてなんか知らんが生き帰ってしまったわけだ。困ったことに、生き返ってももうやることないんだが、折角生き返らせてもらったんだ。銀河ってやつもそんなに悪い奴に見えないんでね、ちょっと手伝ってるってことだ。」

 

お互い生まれた世界、違う環境にいた者同士、意外とウマがあうようだ。意外と話が弾む。

 ケニー「さて、そろそろだ。気を付けろ、敵さんがまみえる頃合いだ。」

まさにその瞬間である。突如、あたりから銃声が響き渡る。相手は、次元大介。名うての狙撃手である。とあることによりこの城までやってきた、とある大泥棒の仲間の一人だ。が、とあることで時空省方、つまりは味方となったため、辻谷と共にこの城へやってきたのだ。

 

次元は、二人目掛けて銃弾を数発放つが、二人も柱を盾にしているため、どうしても当たらない。

 次元「ま、敵さんもそう簡単には撃たれねぇってか。弾使いすぎねぇようにしないと駄目だなこりゃ。」