決戦 アインツベルン城 13
次元は弾込めに細心の注意を払う。とにかく、弾がもったいない。できるだけ、無駄なことはしないように限る。相手は相当な猛者、助っ人が来るまで待つのがいい。いくら何でも相手がやばすぎる。
次元「弾は無駄遣い出来ねぇ、でも、粘る必要がある。んじゃ、あの手で行こうか。」
次元は、どういうことか敵がいる方向とは違う方へと銃を向ける。それを見た冥闘士【ミュー】は笑い声をあげる。
ミュー「ははは、いやいや、どこに向かって銃を構えているのやら。恐ろしくて手先が狂っ…」
いや、そうではない。【跳弾】である。次元は、相手のいる場所、この城がどのようなものでできているのかという材質、そして、それらを考慮したうえで計算し、どうすれば相手のいるところまで銃撃できるかを一瞬で判断したのだ。
ケニー「いや、違う。相手は初めから跳弾を狙ってやがる。」
ミュー「…ほう、そうですか。ならば、ここは私が行きましょう。今はこのようなドロドロした姿ですが、真の姿を見せることになるでしょうね。まだ、この近くに助っ人が集い始めているようですので。」
ケニー「いいのか?まぁ、任せるとしようかね。俺は違う方向から潜入できないか探してみようかね?」
とケニーも別方向から探りを入れようかとしたところ、残念ながらそれも敵いそうになかった。なぜなら、デスシティーから一人、そしてシティーハンターが一人、そして、サーヴァントが一人待ち構えていたからだ。