決闘 足利義輝 3

このほかにも、槍やら長刀、鎌、槌。いずれもが強力なものである。近づけば刀や槌で、遠くにいれば弓矢が飛んでくる。

 山本「参ったな。これでは隙が無い。」

 義輝「まだまだだ朋よ!さて、楽しみはこれからだ!!」

義輝がそうして弓矢を構えると同時に、宙に巨大なルーレットと思わしきものが義輝の正面に現れる。そのルーレットは、赤、青、黄、白、黒、何も色がないのいずれかが表示されて、くるくると時計回りに回っている。義輝は、それに目掛けて弓を射かけると、弓矢がそのルーレットを通過する。

 

 義輝「ふむ、朱雀か!」

弓矢が通過した色は赤色。すなわち、四星獣朱雀の色である。弓矢は、炎のまとった火の鳥となり、一直線に山本へと襲い掛かる。

 山本「ふむ、じゃないですよ!!っと、こんなことで止められる白閃二刀じゃないですよ?」

そうして、彼は白閃二刀流の技の一つ、【光十字斬】を繰り出す。瞬時にXの字に剣で切りつけ、朱雀を消し飛ばしたところで、次に、義輝はルーレットで青色を引いていたようである。次は、青龍だ。今度は、天翔ける青い竜を召喚。再び彼に対して襲い掛かる。

 山本「今度は竜!!なら、こちらも竜を冠する技で応えましょう!!」

次に繰り出すは白閃一刀流【白竜】。手首を素早く回しながら剣をすさまじい速さで振る。その剣筋は、激しく暴れまわる龍のようである。しかも、本人も相手の動きに合わせながら激しく動き回るので、いかなる人数であっても万能に対処できる技。あらゆる方向から襲い掛かる龍相手には、全方面対応の技で乗り切る。見事に、青い竜は切り刻まれ、