再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 55

いや、いくらなんでもそれでも要求飲めるとでもと思ったのはダヴィンチ。…が、しかし、一部はそうともいかないようで。

 ゴルドルフ「あ、技術顧問。ちょっと耳かりていいかな?」

 ダ・ヴィンチ「いや、まさか新所長。彼女の要求を呑もうなんて言うんじゃないよね?」

 ゴルドルフ「まーだーなーにーも言ってなーい!…まぁちょっとはそうなんだけど…」

 ホームズ「所長!!それは流石にどうかと思うのですが…相手はどう考えてもカルデアに益がないと思うのですが…」

 ゴルドルフ「まぁ、うん。それが正論なんだけどさ?あんなことやりたい放題やって何様だ!というのは正しい!が、しかしだね。ほら、彼女言っちゃたもんね。第七異聞帯の情報持ってるんでしょ?…通信越しに聞いてるんだよね博士?」

 

彼の返事に【応とも】とらしくない返事をするジェノバ。本人としては人間の真似をして返事をしたつもりらしいが、違和感ありありである。

 

 ジェノバ「ああ、そうだとも。それは真実さ。いやーちょっと私たちにとっても異聞帯というのは邪魔でね。ほら?効率的に進めたいだろ?異聞帯攻略。」

 

自信満々に語るジェノバ。その顔をみて思わず他の二人も言葉を詰まらせる。…いや、あの顔本当に知ってるんじゃないかって顔をしてやがるのだ。