再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 72

そのまま仮面をつけた黒マントの男【うちはマダラ】はつかつかと二人に近づいてきた…という所までオベロンは思い出す。

 オベロン「どうなっている?じゃあ、今このボイラー室は一体…」

と頭を抱えるオベロン。

 沖田「どうかしましたかオベロンさん?」

 オベロン「いや、何でもない。悪いけど、一旦外へ出る。」

と気持ちが悪くなってきた彼は、そのまま部屋の外へ出ることにした。そのままオベロンは、よろよろと急に足取りが重くなることを感じながら、そのままどこかへと向かう。

 沖田?「はぁ~行ってしまいましたねぇ?…そのまま先に行けば思い出すというのにな。」

沖田…いや、変化の術で彼女に化けていたマダラは、彼を追わずにそのまま【■■■■】を起こすのをただ見守るだけにした。

 

 マダラ「さて、あいつには精神世界で偽りのあの日を延々と繰り返すようにしたが…。そろそろ思い出すか。まぁ、もう何万回と繰り返したのだ。あの幸福な時間も、もう終わり。あとは、あの少女共々、すべてを終わらせよう。」

さて、あの日の真の結末はどういう展開を迎えたのか?オベロンは、重い足取りであの日を思い出そうと必死だ。が、それと同時に何も思い出したくないという心理的ブレーキも作用し始めていた。