時空省【時を超える者たち】 5-2章

泥田坊 1

式「さて、話が逸れたけど、その妖怪も確か複数の声があっちこっちで聞こえてたっけ。」 潮「おお、そうそう。俺も似たような話を道すがら聞いたんだ。なんか【たをかえせー】とかいう声が夜中聞こえるらしいぜ。」 成程、間違いないだろう。横で目を閉じな…

人理保証機関カルデア 6

そして、そのあとそのことに気づいた人も少しずつ増えていった。分からないのは、辻谷と同行した面々と、この場で初めて落ち合うメンバーだけだ。 山本「どうやら、気付いた人がちらほらいるみたいだ。では、話の続きをしよう。…まずは、妖怪退治のお話から…

人理保証機関カルデア 6

それにしても、だいぶ話が脱線してしまったと全員思い始めてきたせいか、そろそろ話を進めないと。山本は、話す準備をしようとした際、誰かが欠けていることに気づく。【あの人】はここにはいないし、残りの二人はそろそろ来るはずだ。どうやら、その二人が…

人理保証機関カルデア  5

山本【そういえば、なんでこの人女性の姿になってるんだ?前世では正真正銘男性だったらしいけど。…気になる。めっちゃ気になる。…どうしよう、気になって話半分しか分からない。】 そんな彼は、いつそのことについて触れるべきか触れぬべきか相当困っていた…

人理保証機関カルデア 4

山本「そうですか。今はその話は置いておきましょう。それよりも、みんな自分の話を聞きたいということらしいのですが?」 彼の言う通り、皆彼の話を今か今かと待ちわびている。」 ダ・ビンチ「そうそう、みんな君の話をキリンみたいに首を長ーくして待って…

冬木 人理保証機関カルデア 3

アンデルセン神父「おやおや、どうやらお着きになったようですね。」 式「どうやらそうみたいだ。待ってたぜ、銀時さん。あんたで最後だから、これであんたも話ができるんじゃないか?」 元就「そうだね、これで、メンツは必要最低限そろったって感じになる…

冬木 人理保証機関カルデア 2

山本「いやあ、驚きましたよ。まさか、レオナルド・ダ・ビンチが女性だったとは知りませんでしたよ!」 ダ・ビンチ「まぁ、そう驚くのも無理はないだろうね。でも、生前の私は間違いなく【男】だったことは言っておこう。ま、これには私なりの美学があってね…

 冬木 人理保証機関カルデア 1

銀時は、山本についていくとは確かに言った。そして、実際に着いてしまった。 銀時「いや、確かについたのはいいんだけどよ。なんか、ここすごいところじゃね?外見たら真っ白なんだけど。」 山本「そりゃ6000メートルの雪山の上だからねぇ。周りには何…

 冬木 ある剣豪将軍の回想

剣豪と名のある者は日の本には数多く存在した。しかし、【剣豪将軍】と呼ばれたのは自分だけである。はじめ、この時代に召喚されたのはあの老人のサーヴァントと自分の二人だけであった。自分がこの時代 【サーヴァント】として召喚されたのはまさに子のため…

朝 10

これで話はついた。さて、後はカルデアへついたらこの事件の全貌を語ることができる。式たちと出会ったきっかけや郭嘉たちとの再会。そして、謎のサーヴァント【室町のセイバー】と【シスのサーヴァント】の存在だ。彼らは、初めはただの妖怪退治だと思って…

朝 9

山本「ははは、少し意地悪だったかもしれないね。大丈夫、確かに、その場所は雪山にあることは間違いないけど、向かう場所は立派な建物だから遭難とかはないし、凍え死ぬこともないから大丈夫さ。今から我々が向かうのは、【人理保証期間カルデア】そこに行…

朝 8

その通りだ。そこで、山本はある場所へ彼らを連れていくことを考えていた。さて、その場所へ向かうためには色々と準備が必要である。 山本「そうだね。それで、ここは少し場所を変える必要がある。一旦あるところまで移動してまたこのデスシティーに戻ること…

朝 7

山本は、倒れた状態からゆっくりと立ち上がる。いい加減、しっかりした足取りで立たないといい加減迷惑がかかる【すでに迷惑千万なのだが】からだ。山本はどよめく群衆に別れを告げ、忘れずに倒れたままの銀時含め、四人は山本が泊まっているホテルの部屋ま…

朝 6

彼の頭に多数の剣を突き刺したのはエルザである。彼女の魔法の一つによるものだ。 エルザ「少しは自重したらどうだ!というか、子供に何吹きこんどるんだ万屋。」 銀時「すんまそん、やりすぎました。大人しくしておきます…。」 彼女は今にも気絶しそうな銀…

朝 5

男「あ~い、そこそこ。ちょっくら怪しげなお兄さんとお姉さんがとおりま~す。そこそこ、頭がツルピカ綺麗なオッサン。どいてどいて~」 女「そこのお姉さん。少々どいてほしい。そこの派手なことしてた謎の人物Xにようがあるからどいてもらぬか?」 辻谷…

朝 4

とはいっても、その彼らが現れるのはまた後程の話だ。今、ここでやらないといけないことは多くある。山本は、一汗かいたところで一旦一呼吸をした後、ここまで到達した過程の話をするための心の準備をする。 山本「…よし。そろそろだな。」 山本は、そのまま…

朝 3

ガッツ「いや、ありゃほんとに化け物かもしれねぇな。辻谷はあんなのと友人だっていうから相当な肝してるとしか思えん。」 アタランテ「ん?あの辻谷とかいう日本人、あの男の友人だったのだな。てっきり、部下の一人とか思っていたが。」 ガッツ「どうやら…

朝 2

そう目を見張っているうちに、気付いたらもう20体を撃破し、更に速度を上げ、次々と的を落としていく。ガッツは、驚きのあまり、周りが見えていなかったが、後ろを振り向くとかなりのギャラリーが増えていることに気づいた。 アタランテ「おどろいたな。あ…

朝 1

朝になった。恐らく、アメリカでもっともクレイジーな町である【デスシティー】のとあるホテル内の敷地にある野外運動施設。そこで、山本誠一という名の日本人はいつも通りのルーティンを始める。右手に持つは銀の棒状の金属器、左持つは、黒の同じ形の金属…