再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 21

煽り立てる漆黒の男。そのくらい、セフィロスにとっては余りにもつまらないという意思表示の表れでもある。あと、単純にノウブルファンタズムと呼ばれる【宝具】というものを見てみたいという願望も入っているようだ。 シグルド「舐められたものだが、仕方が…

再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 20

それは、まさに地獄の光景だった。はじめは、混乱からだ。セフィロスの目的は【カルデアのマスターに出会う】こと。この後の流れはこの小説における【片翼の天使 33】までつながる。それまで円卓の騎士たちはセフィロスの猛攻に耐え、デオンとシグルドの救…

再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 19

ガレス卿の言う通り、今は眼前の敵に集中すべきだ。が、セフィロスは余裕を崩さないままだ。まるで、お前たちのことはすべてお見通しだと言わんばかりに。 モードレッド「だからどうした?いくらあた真ん中に俺たちの情報があるとしても、それで勝てると思う…

再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 18

いきなり小難しいことを言い始める男、数多の世界とは何なのか?彼が言う男とは何者なのか、それよりも、気になるのはある二つの単語である。 モードレッド「形而上・形而下?なーに言ってんだこいつは?まぁ分からねぇことは後で父上にでも聞くとして、どこ…

再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 17

いきなりの交渉決裂、かなりのスピードだ。それにあきれ返るのはまだ一言しか喋ってないモードレットとパーシヴァルの二名である。 モードレット「いやいやまてまて!テメェ交渉断る気満々じゃねぇか!」 パーシヴァル「しかも、かなり大胆な発言が飛び出ま…

再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 16

そんな漆黒の男に対して立ち向かうはカルデアの屈指の戦力であるアーサー王配下の円卓の騎士である。美しい手のガレスといわれた少女騎士ガレス、太陽の騎士ガウェイン、ロンギヌスの槍を携えるパーシヴァル、そして、湖の騎士ランスロットの四名だ。 セフィ…

再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 15

ここで、五分だけ時間を巻き戻そう。時は、2017年12月の中旬。とある並行世界の地球。場所は人理保証機関【ノウム・カルデア】第一部序章で、山本が並行世界の20世紀初頭で別任務に就いている間、敵の本当の作戦がここで開始されていたのであった。 その男…

再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 14

自画自賛する人ならざる怪物。嗤う哂う、己より劣る下等生物に笑う。が、カルデアもこの緊急事態にすぐさま対応を始めたようだ。 シオン「そんなことってあるんですかとしか?トリスメギトスでも観測できないというのは…いや、一つだけ可能性が無いことはな…

再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 13

その立体映像をまじまじと見るのは日本出身とアメリカ出身のサーヴァント達。まず、侵入者が何者かを見定めるところからだ。 卑弥呼「あれ、まずコヤンスカヤじゃない。男の人だ!!でもここ彷徨海だよ?!こんな異空間に入ってこられるなんて一体…ん!?ち…

再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 12

さて、そのころダヴィンチたちはサーヴァントやカルデアスタッフ達と話を続けていた。マスターのこと、そして、最後の異聞帯のこと。 シオン「…と、いうわけで一応皆さんに話した通り、一応このまま作戦実行は可能ですが、でもマスターが二人になってしまっ…

再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 11

そう談笑する三人。ちょっとした異常事態ではあるが、カルデアではまぁまぁいつものことである。信長の首が無くなったり、マスターが突然どこかに飛ばされてしまったり。…まぁまぁ色んなことが起こる場所なのである。 そうしてしばらく話を続けていると、い…

再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 10

さて、部屋に残ったのは藤丸達とマシュだけだ。マシュは、二人になったマスターにまだ戸惑いを隠せないでいる状況であった。 マシュ「と、いうわけで、今この部屋にいるのはマスターと私だけですね。」 藤丸「みんなダヴィンチちゃんの所へ集まっているとこ…

再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 9

シグルド「【この女王陛下、マスターに対する評価がさりげなく高すぎはしないだろうか?妖精国で本当に敵対していたとは思えぬ】。なら、二人とも間違いなく我らがマスターであるということで間違いはないということか。奇妙奇天烈であるな。」 という北欧の…

再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 8

マシュ「【ああー先輩二人から名前を呼ばれてるぅー。っと、危ない危ない、のろけてしまう所でした。】あ、いえ、そんなことはありません。先輩もかっこよかったです。あの時、的確な指示をしていらっしゃらなかったらと思いますとやはり先輩はすごい方です…

再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 7

と、自分が何を言っているのかわからない状況になっている新所長。大丈夫、ここにいるカルデア職員並びにサーヴァント、そして本人たちもなぜこうなったのか理解していないので。 ダヴィンチ「なんだかややこしくなっちゃうよねー。それじゃ、男の子のほうを…

再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 6

ネモ・ナース「お二人とも、本当にお疲れさまでしたね。あとはカイニスさんやモルガン陛下、始皇帝陛下にお任せしてゆっくりなさってください。あ、こちら緑茶です。これでお気持ちを和ませていただければ。」 と、湯飲みに入れた緑茶を二人分お盆に入れて渡…

再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 5

と、完全に匙を投げる状況である。他のサーヴァントも国籍問わずどうしてこんなことになったのか完全に困惑している状況である。この後も、二人の藤丸たちは何度もサーヴァントに揉みくちゃにされながら、やっと解放されたのであった。 ダヴィンチ「いやぁ、…

再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 4

そういうわけで、みんなこの状況に困惑しきりである。サーヴァントたちも朝から大変困惑していた。まぁ以前にも、こことは違う謎の銀河に飛ばされたり、パンプキン人形になったり、他にもいろんなことがあったカルデアだが、まさか同一人物が男女に性別が分…

再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 3

簡単な説明はこれまでにして、そんなカルデアは、人理焼却事件を解決し、現在攻略中である異聞帯で出会ったサーヴァントを含めて目下200名を超えた。もはや、この組織だけで世界征服出来かねん人数である。その地球は今まっさらな状態でどうしようもない状態…

再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 2

初めはロシア。イヴァン雷帝の時代に、もし巨大隕石が衝突し、地球が氷河期になってしまった世界。そこには、【ヤガ】と呼ばれる人間を魔術により改造された獣人がいる世界。 次は北欧、スカンジナビア半島。北欧神話【ラグナロク】から生き残った一人の女神…

再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 1

2017年12月31日、地球は薄白化された。私たちとは違う並行世界の地球での出来事である。人理焼却を乗り越え未来を取り戻したはずの人類史(汎人類史)は、突如地上諸共白紙化され、約3ヶ月という短期間に滅亡してしまった。そして、地球は白紙化され、地表には…

第二部 予告兼オープニング 6 vortigern

ヴォーティガーン「くだらない。何を考えているのかこの事件の首謀者は。他人の物語を無茶苦茶にして何が楽しい?あんまりじゃないか。反吐が出る。理屈こねてるだけで自分の欲望のままにやりたい放題やって虫唾が走る!!本来終わるはずの物語を引き延ばし…

第二部 予告兼オープニング 5  ある男の回想

そうして、片翼の天使セフィロスは、銀河の手によって恒河沙の部屋内部につくられた、開かれた時空の扉へ入り込む。すると、その扉というよりは空間に空いた穴はそのまま消え、残ったのは再び老人【銀河は見た目は20代くらいだが、年齢的には数億歳なので十…

第二部 予告兼オープニング 4  ある男の回想

セフィロス「話は終わりそうな段階か?それとも、まだ続きをされるつもりか?」 マダラ「いや、もう話は終わりだセフィロス。すまんな。本来なら、もう話は終えている筈なのだが、老人の会話は長くなりやすいらしい。」 銀河「そういうわけさ。というわけで…

第二部 予告兼オープニング 3  ある男の回想

そうして、男は仮面の下に己の本当の目的を隠す。全ては、己が夢を空想として終わらせないようにするために。 それを知ってか知らずか、那由多銀河という男も彼のことは十二分に警戒はしつつも、優秀な仲間として扱った。ここはどこの空間にも属さぬ、那由多…

第二部 予告兼オープニング 2  ある男の回想

マダラ「終わりか…。長かったな。」 銀河「いや、これから始まるのさ。何せ、この場所は異聞帯【ロストベルト】になった。もう特異点と呼べない。時空省が直にこの場所を修正に来るかもしれない。…私がいれば、君の理想郷は守られる。」 マダラは彼の言うこ…

第二部 予告兼オープニング 1  ある男の回想

全てはここから始まった。那由多銀河が第二次時空大戦を行うために、初めてスカウトした人材はこの男であった。が、その出会いで、この世界は特異点と化し、元の世界とは完全に離れることとなる。 銀河「…これで満足したかマダラ。おかげで、本来の世界線で…

第一部 終章  戦いを経て 3

そうして、己を【ヴォーティガーン】と名乗る男は、那由多銀河の作り出した異空間の部屋から退出する。ヴォーティガーンはそのままどこかへと行こうと考える。 ヴォーティガーン「…よしよし、俺の嘘は神を超越してるとかいうやつでも見破れないらしい。…が、…

第一部 終章  戦いを経て 2

しかし、これだけの仲間が良く一斉にこの場所に集まることができたわけだ。山本がいない10分という短い時間で、さまざまな方法を駆使してこの場所に来た者が大勢いた。 オベロン「しかし、このことが敵にバレたときは正直大変だったよ。一旦この場所に集合す…

第一部 終章  戦いを経て 1

オベロン「まぁまぁ仕方がないさ。僕だって話したいことはいっぱいあったさ。何せ、すごいものを見せてもらったからね。でも、まー残念な話で冬の女王様からあの場所で起こったことを言っちゃいけなかったからさ。」 蔵馬「そういうことなので申し訳ないので…