2018-01-01から1年間の記事一覧

妖怪退治 佳境 11

かまいたち。その名前は式もどことなく聞き覚えがあった。江戸時代から伝わる妖怪である。道すがら歩いていると、気がつかないうちに、足に切り傷がぱっくり割れていると、これはかまいたちの仕業であるという伝承と共に伝わっている。 式「で、あんたがその…

妖怪退治 佳境 10

これは、想像以上に厄介なことになりそうだ。4人は、恐らくこれから想像を超える事態を覚悟したほうがよいと悟ることになった。 鬼太郎「ふーん。これは、本当に泥田坊だけで終わる案件なのでしょうか?何か、嫌な予感がするのは気のせいでしょうか?それに…

妖怪退治 佳境 9

しかし、郭嘉は一体どのような考えで彼らを尾行しようとしたのか?冴羽には理解できないのであった。さて、そんな郭嘉だが、恐らく、起こるならそろそろ【それ】が起こるのではないかと考えていた。その時こそ、一気に彼らと親睦を取るチャンスではないと考…

妖怪退治 佳境 8

彼の見識の広さは相当なもので、彼の献策はすべて的中し、そのおかげで、三国で最も強大な勢力を築く基盤を作ったといっても過言ではない。元々は、曹操のライバルであった袁紹に仕えるはずだったが、彼に会った時に失望し、曹操の人柄に惚れて彼の元で活躍…

妖怪退治 佳境 7

暫く、そのまま彼らの後をつけて見ることを続けることは継続することにして、問題は、段々人通りが多い所に出てきたところだ。気付いたら、商店街の真っただ中に来ていた。まだ日も明るいからだろ。例の妖怪は、夜に現れるので、夜まで時間をつぶすつもりな…

妖怪退治 佳境 6

山本「松永!!お前がマスターとは一体どういうことなんだ。それに、お前も含めてこの冬木で何をしようとしているんだ!」 松永「その問いに関する答えは今のところは伏せておくとしよう。それより、今は君たちのことを心配したまえ。これから起こることに、…

妖怪退治 佳境 5

?「ついに来た。この時が来た!!この足利義輝がそなたらと会いまみえる機会が。いやいや、楽しみにしていたぞ朋よ!」 その男は、足利義輝と自分のことを呼んだ。山本には、その名前に聞き覚えがあった。 足利義輝。かの室町幕府第13代将軍で、剣豪将軍と…

妖怪退治 佳境 4

襲い掛かる敵相手に、彼は得意の二刀流でも敵を撃退する。複雑かつ変則的な激しい動きに、かの泥田坊も相手をするのに手間どるばかりである。しかも、彼に気を取られていると、今度はビリー・ザ・キッドによる愛銃【サンダラー】による支援銃撃、そして、ク…

妖怪退治 佳境 3

ダヴィンちゃん「う~ん、こりゃどうしたことか。だれか、救援に向かってくれる人がいないと追い込まれてしまうんじゃないかな?これじゃ多勢に無勢にもほどがある。」 スコール「ええ、いくらなんでも手合いが多すぎる。…ただ、もしかすれば、あの次官さん…

妖怪退治 佳境 2

アレン「あぁこれはちょっと駄目そうですね。…エドのことは仕方ないので話を先に進めてしまいましょう。それで、その泥田坊とはどんな妖怪なのですか?」 頼光「元々は、田んぼに住んでいる妖怪なのだけれど、田んぼを荒されて怒り狂っているのでしょうね。…

妖怪退治 佳境 1

宇和島「あの人絶対呪われてるわ…。しかも、なんかやばそーな連中に襲われてない?あの泥人形一体何なのよ!!」 ホームズ「それが、私にもよくわからくてね。…ということで、日本の怪異について詳しい人を連れてきたんだ。ということで、後は任せるよミス頼…

妖怪退治 中 10

ケフカ「お前らがこっちに来るのが遅いなーと思っていたからさっさとこっちに来させるためにやっただけに決まっとるだろ!!ん?さっきの橋は何だったんだって?そらただのお遊びよ。ま、おかげさんであんたらをここに呼び出すことが出来てよごさんでしたけ…

妖怪退治 中 9

すると、今度はどうだろうか、あたりが急に暗くなり、気付けば目標の地点まで移動しているではないか。あたりには、建築がなかなか進まないのか、やや薄汚れたショベルカーやクレーンがそのまま置いてあり、出来かけの道路が建築途中という状態である。 山本…

妖怪退治 中 8

正直、この橋の上から見える景色を見る限りでは、果たして本当にこの街で妖怪なぞ本当にいるのだろうかということをつい思ってしまった。それ程、今日は良い天候である。橋の中ほどまであるいたものの、特におかしな点は見当たらない。この調子なら、そのま…

妖怪退治 中 7

将軍「すでに決めてある。余が挑みたいのはこの者よ。」 将軍は、水晶玉に映し出された者たちを見つめる。次第に、その眼には、ただ一人のみしか目に映らなくなった。 さて、山本たちが最初に冬木の大橋に到着したようだ。この都市の東西をつなぐ唯一の赤い…

妖怪退治 中 6

道化師「おやおや~。これで4チームってことでよかことでございましょうかね?よく分かんない男二人組入れたら45チームってことにならんですかね?」 その質問に答える戦国武将風の男、周りからは将軍などと呼ばれた男は、道化師が用意した水晶玉に映され…

妖怪退治 中 5

そんな組織があるこの世界やばいと兄弟は内心思ったものの、出来るだけ表情には出さないように心の中で突っ込んだ。ただ、そのおかげで自分たちが錬金術を使えるようになっているのは素直によろこんでいいのだろう。そこだけだが。 エド「成程、良くわかった…

妖怪退治 中 4

エド「おっ!それは朗報!実は、俺たちもなんで錬金術をこっちの世界でも使えるのか不思議だったんで丁度いい!!それで、なんで使えるんだ?」 宇和島「それはね、君たちがこっちに来た時に起こったことなんだけど、どうやら、君たちの世界とこっちの世界が…

妖怪退治 中 3

いや、あの顔はどちらかというと、何か言いたくて今か今かとワクワクしている顔だろう。一体何を言いたいのかは未だよくわからないので、まずは話を聞くところから始めることにした。 宇和島「いやぁ国家錬金術師のお兄さんとその弟君。お仕事お疲れさん!」…

妖怪退治 中 2

アル「そうだね。…ああ、自分たちが信じていたものが崩れていくね…」 科学こそ絶対だった若い二人にとって、ここ数日のことはまさに嵐である。ただ、今はこうして錬金術が使えるだけでもよしとしているのであった。 そういえば、自分たちがこの世界で何故錬…

妖怪退治 中 1

一方、事件があらかた片付いた時空省日本支部では、事件の後始末が行われていた。今日一日でいろんなことが起こったため、皆疲労の色を隠せずにいた。勿論、時空省に迷い込んだ面々も同じくである。その状況を只見守ることしかできなかった、300【スリー…

妖怪退治 序 15

山本は、バランスを考えて、藤丸マシュと元就公、そしてイリヤを人グループにし、自分とランサー、そしてビリーを同じグループにした。これで、一応バランスはとれているはずである、と山本は踏んで分けたようだ。 山本「これなら、遠中近すべての状況に対応…

妖怪退治 序 14

イリヤは、藤丸の言葉でなぜか上機嫌になっている。どうやら、よほどヘラクレスのことを気に入っているらしい。次第に、鼻歌まで歌いだし始めるほどだ。 山本「ふーん。イリヤはよほどヘラクレスのことを気に入っているんだね。」 イリヤ「もっちろん!!私…

妖怪退治 序 13

山本は、皆に何かしらの説明を始める。どうやら、一同その作戦に乗ったようである。 ランサー「ま、その作戦で大丈夫そうだけどよ、本当に敵さんそれで撃退できっかねぇ?」 山本「恐らくは、これでいけるはずです。恐らく、敵も罠を仕掛けているはずです。…

妖怪退治 序 12

山本「それがね…もしかしたら僕が知っているその妖怪は、銃が効くかどうかすごく怪しいんだよねぇ~。それ、何せ、体が泥で出来た化け物だから。」 その言葉を聞いた内、二人は相当厳しい話じゃないか?と思い、ほかの二人は、相手が泥なら何とでもなりそう…

妖怪退治 序 11

そのまま彼は、案内されたとおりに移動し始める。山本は、彼の存在に気づいて、声をかける 山本「お?どうやらランサー兄貴が帰ってきたみたいだ。お疲れ様です、何かわかったことはありましたか?」 ランサーは、山本の呼び声がするほうを向き、片目で軽く…

妖怪退治 序 10

そのころ、ランサーは元就の命をを受け、冬木中の怪しい所を探し回っていた。その中で、かなり怪しい場所を発見する。そこだけ、明らかに魔力が大きいのだ。 ランサー「いや、いくらなんでもあれは目立ち過ぎてんじゃねぇか?まったく隠す気すらねぇじゃねぇ…