時空省【時を超える者たち】 5-3章

逃亡劇、そして復活 51

すると、少女は彼に敵意がないということ、そして、これは単純なことなのだが、いいひとそうだという理由で彼女は口を開く。 少女「あの。この森に悪いものがいっぱいきたの。それをいっぱい追い出してほしいの。」 葉「うーん。悪いものって、もしかしてあ…

逃亡劇、そして復活 50

葉「どうしたの?こんな所に一人でいるのかな?」 その少女に、いつものように緩い雰囲気で話しかける。だが、彼は只のほほんとしているわけではない。彼女を見たとき、今まで感じたことの無いものを感じ取ったのだ。その少女は、始め見た瞬間はそれこそ人間…

逃亡劇、そして復活 49

葉「…星が奇麗だねぇ。」 阿弥陀丸「そうでござるなぁ。」 気づけばもうすっかり夜になっていた。そして、いつの間にか今まで協力してくれたホムンクルスの霊達はいつの間にかどこかへ行ってしまったようだ。 葉「…う~ん、何だかふしぎな体験だったねぇ。」…

逃亡劇、そして復活 48

その葉はというと、オーバーソウル阿弥陀丸を用いて、またある時は、シャーマンらしく、森の中にいる幽霊と仲良くなり、彼らと協力しながら敵を撃退していた。 モンスターA「ええい、あの小僧一人相手になぜここまでやられる?」 モンスターB「仕方ねぇだ…

逃亡劇、そして復活 47

そして、彼女が使うことができる魔術。それが時間圧縮だ。簡単に説明すると、同じ空間に、【過去、現在、そして未来の世界を繋ぐことができる】という大魔術だ。 ロマニ「え!それってもう魔法の領域に入ってない?というか、そんなことができる奴と君は戦っ…

逃亡劇、そして復活 46

その情報を聞き、元就は敵戦力が思いのほか多いことに頭を悩ませていた。それもそうだろう。別の時空ごとくっつけてしまうという大胆なことはまず思いつかなかったからだ。…あの【魔王】を除いてはまず無理だろう。元就は、敵の軍勢にその魔王の配下がいると…

逃亡劇、そして復活 45

アーデン「さてさて、失礼するにしても、この森なんかおかしいんだよなぁ。…恐らく、何かおかしなところがあるはずだけど、みんな気づくかなぁ?」 さて、カルデアも時空省も、彼のことは一切気づかないようだ。しかし、彼のおかげで敵戦力は5分の1まで減っ…

逃亡劇、そして復活 44

「って、そう簡単になると思ったかぁ?はい!おしまい!!」 一体何が起こったのか、そのモンスター達は気づくことなく、全員死ぬことになるとは夢に思わなかっただろう。何せ、相手は丸腰の一人の人間。こちらはモンスター。どう考えても、こちらに分がある…

逃亡劇 そして復活 43

何事があったのか、始めモンスターにはよくわからなかった。只、何者かにまれたモンスターは、一瞬にして真っ黒に変化し、そのまま塵となって一瞬に消えていったのだ。 アーデン「さてさて、これで何人減らせたかな?これだけへらせりゃあいつらも多少は楽だ…

逃亡劇、そして復活42

元就「そうだね。カルデアでも忠勝の名前が知られているということは、そちらにもいるということなのかな?」 と、元就は思ったのだが、どうやらそうではないようだ。 アルテラ「いや、残念ながらいないな。ただ、マスターが以前サーヴァントとして召喚した…

逃亡劇、そして復活 41

元就「うーん。かの英雄たちでもこの状況は厳しいと考えるということだね。…さてさて、そうなると正攻法ではまず勝てないね。」 モニター越しに会話する時代や国を超えた英雄たち。それでも、今度の戦は相当厳しいだろうということで意見が一致した。 カエサ…

逃亡劇 そして復活 40

カエサル「いやはや実に実に大変なことになっているようだ。一体この特異点で敵は何をしようとしているのか全く分からないが、あれだけ多勢に無勢でよく誰にもばれずにこの森に侵入できたものだ。」 と、大きなおなかを揺らしながら悠然と語るのがかのユリウ…

逃亡劇、そして復活39 

まずは、時空省のほうから連絡が来たようである。先ほどから連絡を取り合っている司馬懿仲達からのようだ。 司馬懿「ふむ、やっと落ち着けたようだな。先ほどからずっと戦ってばっかりであったでしょうから一旦休息をとるということも大事になってくるでしょ…

逃亡劇、そして復活 38

忠勝「もう間もなくでござるな。どうやらもう戦闘が起きていると見受けする。」 宗矩「そのようでござるな忠勝殿。拙者も、戦闘の支度をせねばなるまい。」 マシュ「はい。私も戦闘の準備が出来次第、掛かります。マスター、指示を!」 藤丸「わかった。俺も…

逃亡劇、そして復活 37

義輝「ははははは。任せておけ朋よ。この剣豪将軍に任せておけば何とでもなる。では、余はこれで失礼するとしよう。」 義輝は、■■■■に一旦別れを告げる。何せ、あの大混乱の最中、うまいことこっそり抜け出してきたのだ。 義輝【とはいえ、我ながら完璧なま…

逃亡劇、そして復活 36

イリヤ「エクストラクラスのサーヴァントにさせるなんて…、今から十年後にはそんなことができる組織があるのね。…私のバーサーカーがカルデアに召喚されたら一体どうなってしまうのかしら…」 因みにだが、ヘラクレスはイリヤが召喚したようにバーサーカーと…

逃亡劇、そして復活 35

何かしら、松ぼっくりから声がした気がしたが、気にせずそれに火をつけて灯りをともしたり、落ち葉や枯草に火をつけやすくすることで、キャンプファイヤーや焚火の着火剤として利用できる。簡単に言えば、落ち葉や枯草に火を灯しやすくなるのだ。これで、闇…

逃亡劇、そして復活 34

それが、暗闇に紛れての救出作戦だ。この森に到達して、どうやら夜の帳が降り始めてきたのを利用する作戦である。この作戦は、この森の所有者であるイリヤスフィールがいるからこそできる作戦だ。しかも、味方が割と近くで交戦中らしく、そちらと合流すれば…

逃亡劇、そして復活 33

ヘルクラウダー「どうやら、気づいたか。そう、この俺が来た!先ほどの爆発の音を聞いて駆けつけたらこの状況か。ふむ、なかなかの混沌具合よな。…さて、貴様はこのヘルクラウダーと氷炎将軍フレイザードが相手をしてやろう。」 山本「成程、あんたら二人を…

逃亡劇、そして復活 32

とはいえ、辺りは一気に混沌と化してきており、しかも、魔物たちも人員を割いている。 フレイザード【とはいえだ、流石にこの状況下で敵と交えるのは俺ぐらいか…】 と、考えていたが、運が良いことに、ある魔物がフレイザードに加勢にやってきた。 ?「ふむ…

逃亡劇、そして復活 31

フレイザードは、すぐにそれに気づく。突如、爆音とともに、天まで突かんとするほどの巨大な火柱が立ったのだ。この火柱、フレイザードはすぐに魔術によるものだということに気づいた。凄まじい魔力を一瞬にして放出することにより、このような火柱を立てた…

逃亡劇、そして復活 30

ワイアット「さて、おれも隠れる必要が無くなったので表へ出るとしましょうか。さて、そこのガール。そこの斑男さん、結構本気だぜ。…ま、俺はそこまで乗り気じゃない上、次のお仕事があるからとんずらさせてもらうぜ。ま、実力ありそうだし、何とかなるんじ…

逃亡劇、そして復活 29

式は、とっさにその気配に気づき、銃弾の直撃を避けることはできた。が、狙いは完全に外した。無論、そのせいでフレイザードに完全に気づかれてしまった。 フレイザード「へっ、いつの間に俺の首を取ろうとしていた奴がいたとはな。が、ワイアットのおかげで…

逃亡劇、そして復活 28

彼女の目は、確かにただ一点を見つめていた。そして、その彼女と同じ方向を向いている者がもう一人いた。日暮かごめだ。何かしら敵に隙が出来たら、自分に合図を送れと言い残し、誰の目にも映らないようにただ一人でその時を待ち続けた。…そして、その時は訪…

逃亡劇、そして復活27

マダラ「奴らには今生の楽園を与えてやろう。…なに、あとは俺に任せれば問題はない。そうすれば不確定要素は消滅する。永遠にそこで夢を見ておればいいさ。…が、今は立て直しが急務だな。」 ゼーナ「それは問題ないわ。退却命令はもう出しておいたし…それに…

逃亡劇、そして復活26

さて、そのころこの戦いを仕掛けてきたほうはどうなのか。こちらはこちらでよろしくない状況となっていた。 マダラ「…相当徹底的につぶされたという訳か。…さすがは米国を裏から操る男。想像以上にやってくれたな。これでは、あの空間を観察できなくなりかね…

逃亡劇、そして復活 25

運がよかったことに、仲間がさらに一人増えたことは非常に喜ばしい展開だ。更に仲間がどこかで増えれば文句はない。一行は、二人に簡単な自己紹介をした後、今まで何があったのかということを聞き、状況を確認した。 ダ・ヴィンチ「ふむふむ、敵を蹴散らして…

逃亡劇、そして復活 24

忠勝「そういえば、先ほどまでいたニケ殿はいずこに…うぅむ、思ったよりこの森は広い。それ故うかつな動きをすれば拙者も道に迷いかね…ん?」 と、ニケを探そうとしたところ、どうやらその当事者が戻ってきたようだ。彼の顔は、何かに解放されたように晴れ晴…

逃亡劇、そして復活 23

サイクロプスは、その巨体に似合わぬ俊敏な動きで忠勝に接近する。そして、プリンは忠勝目掛け炎を繰り出す魔術を使用する。こうすることで、隙の無い攻撃を仕掛ける…はずだった。 勝負は一瞬で決まった。サイクロプスは、フェイントで相手の隙を作り、そこ…

逃亡劇、そして復活 22

サイクロプス「え?ちょっとおめぇらどこに行くんだよ!」 魔物D「どこって、どっか!」 プリン「いやそれ答えになってねぇから!敵前逃亡駄目絶対だから!」 と制止しようとしたのだが、悲しいことにいずこかへすっ飛んでいった。仕方なく、残った二人は、…