2015-01-01から1年間の記事一覧

異世界侵攻録 呂布奉先の軍師 9

サーレーについては、陳宮も期待していた。彼の能力【クラフトワーク】は、応用力の高いものであるからだ。それに、ジョゼが使役する幽霊の兵士をうまく利用すれば、この戦の勝ちはもらったようなもの。後は、自らの主君がしっかり足止めをしてくれれば、目…

異世界侵攻録 呂布奉先の軍師 8

鬼鮫「いやいや、工作兵の皆さん。お疲れ様でしたねぇ。さて、あとは自由にやらせてもらいましょうか。皆さん、このまま私について来るもよし、救援に向かうもよしですよ。それでは、散!」 こうして、敵に甚大な被害を与えることが出来た呂布軍は、一気に勢…

異世界侵攻録 呂布奉先の軍師 7

そんなことを露知らずの修兵達を、暗闇に紛れて観察する鬼鮫たち。どうやら、こちらの作戦に気づいていないようだ。 鬼鮫「やれやれ、相手の強者たちがほとんど留守で助かりましたねぇ。まぁ、軍師殿ははじめからこの時を狙っていたようですが。さて、どうや…

異世界侵攻録 呂布奉先の軍師 6

それから数分後、場所は9番隊の屋敷に舞台を移す「。副隊長の【檜佐木修兵】は、隊の仕事である瀞霊廷通信の編集の仕事で手を焼いていた。 修兵「お~い、まだ終わんねぇか?」 隊員A「いえいえ、まだ全然終わってないんですよ。他の隊の方々にも手伝っても…

異世界侵攻録 呂布奉先の軍師 5

鬼鮫「なるほど、言いたいことはなんとなく分かりますよ。その兵力を補うために我々が呼ばれたというわけですね。」 陳宮「そう!その通り。あなた方はかなりの武勇をお持ちであると聞き及んでおります。そこを、そこを見込んでお頼み申し上げます。どうか、…

異世界侵攻録 呂布奉先の軍師 4

一体何事かと、騒ぎを聞いて駆けつけた護廷十三隊所属の隊員たちに、雨あられのごとき矢が降ってくる。しかも、弓矢にはトリカブトの毒を塗ってあり、矢にかするだけでも瀕死状態に、直撃しようものなら、死は免れない。見事、第一の策が成功した陳宮は、内…

異世界侵攻録 呂布奉先の軍師 3

さて、この500人という人数だが、どのくらいの時間間隔で供給できるかという所がカギとなっていた。陳宮がマダラに聞いてみたところ、どうやら【10分】間隔であることがわかった。 陳宮「…しかし、10分ですか。これまた短いようで長い時間ですな。各…

異世界侵攻録 呂布奉先の軍師 2

まずは、この世界を攻める前に、斥候を放つことから始ることとした。とはいえ、【ソウルソサイエティ】に普通の人間が侵入するのは不可能である。そこで、陳宮は仮面の男が裏で操っているという【暁】という組織に依頼を頼んだ。 仮面の男「いいだろう。もと…

吉良吉影は、平穏に暮らしたい2

そんなことをつぶやきながら、彼はノートパソコンの右手に置いてあるコーヒーカップに手をやり、落ち着いた気持ちでゆっくりとコーヒーを飲む。 吉良「まあ、仕事さえきっちりと終わらせることが出来さえすれば、私は自分の生まれ故郷に戻ることが出来るわけ…

異世界侵攻録 呂布奉先の軍師 1

その頃、といってもよいのかは分からないが、呂布と戦闘中の【死神たち】は、心理的衝撃を受けていた。 日番谷「おい、嘘だろ…?」 狛村「いや、残念ながら事実だ。…戦術的敗北を喫するとは。完全にしてやられたというわけか。」 彼らは、敗北して始めて完全…

異世界侵攻録 ルガール・バーンシュタイン8

アル「僕と兄さんが殿を務めるってのはどう?」 声の主は、アルフォンスだ。先ほど壁に押しつぶされた彼だが、体を覆っている鎧を錬金術で直しているのか、目立った傷はないようだ。 エド「アル!傷は大丈夫か?」 アル「うん。打ち所がよかったみたいで、そ…

異世界侵攻録 ルガール・バーンシュタイン7

元就「さてさて、私は裏方で指示を出すだけに徹するけど、先ほどの司馬懿殿の言う通り、相手をあまり刺激しすぎないようにするんだ。」 そう言って、エドワードたちを送り出したのは良かったが、どうやら時間がたって忘れてしまったようである。 元就「ああ…

取材終了

さて、構想がだいぶ練られてきた。次章は二正面作戦+回想編。やっと動き始める物語をどうまとめようか?

異世界侵攻録 ルガール・バーンシュタイン6

銀時【おいおいおいおいおい、今何がおこったんだよおおぉぉぉ!なんか今、ものっそいスピードでおっさんが飛んでったよ!!】 これが、ルガールが隠し持っていた技の一つ、【ギガンティックプレッシャー】である。地面を滑るように移動しながら相手の体をつ…

異世界侵攻録 ルガール・バーンシュタイン5

エド「お、約束通り10秒で来たな!!…まぁもうちょっと早く来て欲しかったけど。そっちはどうだった?戦艦はどんな感じだった?」 司馬昭「それがね~、無かったのよ、戦艦が。どうやら、敵さんこちらの動きをしっかり見てたみたいだぜ。俺たちにばれない…

吉良吉影は平穏に過ごしたい 1

これは、5章へと続く物語。ある男から見た、もう一つの短い物語。 彼がこの世界へ来たのはほんの数日前だ。一度この世から完全にいなくなってしまった自分は、謎の男によってよみがえったものはいいものの、それだけでは不十分だということらしい。そのため…

異世界侵攻録 ルガール・バーンシュタイン4

一同「………」 あまりの衝撃に、皆言葉が出ない状態である。今まで手を抜いていたというのは本当のようだ。 ルガール「ハッ、これで少しは静かになったようだ。どうかね、少し手のうちの一つを見せてみたものの、これで驚いてしまっては詰まらん。」 何故であ…

異世界侵攻録 ルガール・バーンシュタイン3

ルガール「君たち、そのまま私を差し置いて悠長なことをしてもいいのかね?」 それは、突然であった。いままで瓦礫に埋もれていたルガールが、爆音を立てながら瓦礫を吹き飛ばし、目を光らせながら立ちあがっていたのだ。しかも、よく見ると、ルガールの体に…

異世界侵攻録 ルガール・バーンシュタイン2

司馬昭「えっと、兄上?その話は一体いつどこから入電されたのですか?」 司馬師「ああ、先ほど端末に入った情報だ。時空省ヨーロッパ支部の特殊部隊潜入部隊からだ。今回の事件を捜査してもらっていたのだが、情報がやっと手に入った。」 司馬昭は、いつも…

異世界侵攻録 ルガール・バーンシュタイン 1

話は銀時に食って掛かるエドワード達の場面から再開される。 エド「いやいや、紹介も大事だけど今までどこにいたんすか!こちとら大変だったんだぜ!」 銀時「いやぁ、それがさ。お前さんたちはあっちゃこっちゃバラバラに別れちまったらしいけどよ、俺だけ…

異世界侵攻録 幕間1-1

…ここで一旦話を切るとするか。山本は一旦は、話を切り上げる。自分の話を最後まで聞いてくれるのはそんなにいないだろうと思っていたが、内線を通じて皆真剣に聞いてくれたようだ。特に、驚いたのは普段何事にも興味を持たなさそうな両儀式が食いついていた…

異世界侵攻録20

間違い無い。あの天然パーマの男は、間違い無く坂田銀時である。彼を見て、何故かエドワードは、自分の記憶の奥底にある何かしらの疑問が引っかかっり始めた。 エド「…あれ、もしかして、銀さん?」 という問いに対し、 銀時「ん?そうだけど。」 と銀時は素…

異世界侵攻録19

エド「ん?さっきからその辺にいたぜ。爺さんはまだ寝てたみたいだから無理に起こさないようにしてたんだけど。」 その言葉を聞いた元就はそれは気づかいになっているのかなと、ふと頭の中に浮かんだが、すぐにもみ消した。今はとやかく状況判断が大事だ。 …

異世界侵攻録18

元就「はぁ。どうやらなんだか分からない所に飛ばされてしまったみたいだね。さて、どうしようか。このまま動いたらまず危険というのが筋なんだけど…」 元就は、少し目線を上げて遠くを見つめると。遠くから何やら砲撃音がしたのが聞こえてきた。 元就「おお…

異世界侵攻録17

銀時が先ほど見つめていたのは、先ほどの砲撃によって地下の廊下に開いた穴だった。そこから漏れる光と、その影。そして、地面に転がっている石を見つめ、これは使えると思える方法を考え付いた。 アル「まさか、日時計の応用を使うなんて。」 神田「あぁ、…

異世界侵攻録16

アレン「はい。いまは丁度ルガールがいる所の反対側にいるようです。タイミングを取れればもしかしたら挟撃できるかもしれません。」 銀時「そうか。そうすりゃ勝機はあるかもな。…しっかしどうすっかってことだよな?なんかいい方法は…ん?」 銀時は、建物…

21Century Schizoid Man 3

しかも、もし職にありつけたとしても、最近はブラック企業とかいうものに使いつぶされる奴だっているらしい。皆狂っている。目の前で騒いでいるだけで、何もしない、誰も助けようとしない彼らに詰まらないと吉良吉影はそう感じていた。 逃げ惑う子供たち。誰…

21Century Schizoid Man 2

Blood rack, barbed wire Politicians' funeral pyre Innocents raped with napalm fire Twenty-first century schizoid man 血塗られた拷問台 有刺鉄線 政治家を火葬するための薪の山 ナパーム弾の炎に侵される無垢なる者たち 21世紀の精神病者 彼女はその…

異世界侵攻録15

しかし、物語は動きだす。少し時間を遡るとしよう。彼らがいる所は、教会の地下部分にあたるのだが、そこへ向かう足音が上から聞こ来た。そして、段々近づいてくるそれに合わせて、話し声も聞こえてくる。アレンには、その声に聞き覚えがあった。先ほど登場…

異世界侵攻録14

そのころ、ルガールは教会の地下にある【目的の物】を探索していた。 ルガール「しかしだ。あの女が言う通りの場所に【ライフストリーム】とやらはあるのかね?時空の乱れとかいうなんだか訳の分からんもののせいで、こちらの世界に流れ込んでいるようだが……