2019-01-01から1年間の記事一覧

逃亡劇、そして復活 58

式【いや、素であんなこと言っちゃってるけどあんたのほうが強いだろどう考えたって。】 と、冷静に突っ込みを心の中で突っ込むのであった。 フレイザード「ま、そうだろうよ!俺たちは…て、そうじゃない!おいおい、やられちまったのかよヘルクラウダーさん…

逃亡劇、そして復活 57

離れてみていた面々は、山本の剣劇に驚嘆する。白閃流のうちの一つ、白閃一刀流の技。その奥義の一、瞬光。この技は、居合なのだが、普通の居合とは明らかに違う点が一つある。それは、その距離にある。 式「しっかし驚いた。あの距離を一気に、居合の態勢で…

逃亡劇、そして復活 56

ヘルクラウダー「ぬっ!」 寸前のところで躱す二体のモンスター。が、相手の態勢を崩すことに成功した。 山本「…よし、今なら敵を倒せる!」 山本は、二対の魔物のうち、アヴェンジャーと忠勝の攻撃を避け、空中から地面に激突したヘルクラウダーに焦点を合…

逃亡劇、そして復活 55

恐らく、このモンスター二体は今この森にいる最強クラスの魔物なのだろう。しかも、この二体、非常に相性がいいのだ。ヘルクラウダーは雲の怪物でフレイザードは炎と氷の怪物だ。炎は風に乗って勢いを増し、氷は自然界で言うなら雹だ。それは、激しい風に乗…

逃亡劇、そして復活 54

葉【しかし、つよかったなぁホムンクルスのみんな。いくら幽霊でもあれは強すぎるんじゃあ?だって、敵泣きながら逃げてたし。】 彼の言う通り、ホムンクルスの強さは生半可なものではなく、敵は泣きながら退散していくほどだ。 葉「とは言っても、彼らの力…

逃亡劇、そして復活 53

葉「うん。そうだね。…でも、まさかあの子の仲間がこんなにいっぱいいるなんて想像つかなかったなぁ。」 それもそうである。恐らく、ざっと50人はいるのではなかろうか。彼らを見ていると、葉は自分の考えが恐らく当たりではないかということに確信が持てた…

逃亡劇、そして復活 52

だが、少女を探している暇は一秒もない。すでに、こちらの存在に気づいた魔物が向かってきているのだ。まず、二人では対処できる人数ではないことは間違いない。…と、考えていると、突然魔物たちが大きな悲鳴を上げ始めたのだ。 葉「ん?一体何が起こったの…

逃亡劇、そして復活 51

すると、少女は彼に敵意がないということ、そして、これは単純なことなのだが、いいひとそうだという理由で彼女は口を開く。 少女「あの。この森に悪いものがいっぱいきたの。それをいっぱい追い出してほしいの。」 葉「うーん。悪いものって、もしかしてあ…

逃亡劇、そして復活 50

葉「どうしたの?こんな所に一人でいるのかな?」 その少女に、いつものように緩い雰囲気で話しかける。だが、彼は只のほほんとしているわけではない。彼女を見たとき、今まで感じたことの無いものを感じ取ったのだ。その少女は、始め見た瞬間はそれこそ人間…

逃亡劇、そして復活 49

葉「…星が奇麗だねぇ。」 阿弥陀丸「そうでござるなぁ。」 気づけばもうすっかり夜になっていた。そして、いつの間にか今まで協力してくれたホムンクルスの霊達はいつの間にかどこかへ行ってしまったようだ。 葉「…う~ん、何だかふしぎな体験だったねぇ。」…

逃亡劇、そして復活 48

その葉はというと、オーバーソウル阿弥陀丸を用いて、またある時は、シャーマンらしく、森の中にいる幽霊と仲良くなり、彼らと協力しながら敵を撃退していた。 モンスターA「ええい、あの小僧一人相手になぜここまでやられる?」 モンスターB「仕方ねぇだ…

逃亡劇、そして復活 47

そして、彼女が使うことができる魔術。それが時間圧縮だ。簡単に説明すると、同じ空間に、【過去、現在、そして未来の世界を繋ぐことができる】という大魔術だ。 ロマニ「え!それってもう魔法の領域に入ってない?というか、そんなことができる奴と君は戦っ…

逃亡劇、そして復活 46

その情報を聞き、元就は敵戦力が思いのほか多いことに頭を悩ませていた。それもそうだろう。別の時空ごとくっつけてしまうという大胆なことはまず思いつかなかったからだ。…あの【魔王】を除いてはまず無理だろう。元就は、敵の軍勢にその魔王の配下がいると…

逃亡劇、そして復活 45

アーデン「さてさて、失礼するにしても、この森なんかおかしいんだよなぁ。…恐らく、何かおかしなところがあるはずだけど、みんな気づくかなぁ?」 さて、カルデアも時空省も、彼のことは一切気づかないようだ。しかし、彼のおかげで敵戦力は5分の1まで減っ…

逃亡劇、そして復活 44

「って、そう簡単になると思ったかぁ?はい!おしまい!!」 一体何が起こったのか、そのモンスター達は気づくことなく、全員死ぬことになるとは夢に思わなかっただろう。何せ、相手は丸腰の一人の人間。こちらはモンスター。どう考えても、こちらに分がある…

逃亡劇 そして復活 43

何事があったのか、始めモンスターにはよくわからなかった。只、何者かにまれたモンスターは、一瞬にして真っ黒に変化し、そのまま塵となって一瞬に消えていったのだ。 アーデン「さてさて、これで何人減らせたかな?これだけへらせりゃあいつらも多少は楽だ…

逃亡劇、そして復活42

元就「そうだね。カルデアでも忠勝の名前が知られているということは、そちらにもいるということなのかな?」 と、元就は思ったのだが、どうやらそうではないようだ。 アルテラ「いや、残念ながらいないな。ただ、マスターが以前サーヴァントとして召喚した…

逃亡劇、そして復活 41

元就「うーん。かの英雄たちでもこの状況は厳しいと考えるということだね。…さてさて、そうなると正攻法ではまず勝てないね。」 モニター越しに会話する時代や国を超えた英雄たち。それでも、今度の戦は相当厳しいだろうということで意見が一致した。 カエサ…

逃亡劇 そして復活 40

カエサル「いやはや実に実に大変なことになっているようだ。一体この特異点で敵は何をしようとしているのか全く分からないが、あれだけ多勢に無勢でよく誰にもばれずにこの森に侵入できたものだ。」 と、大きなおなかを揺らしながら悠然と語るのがかのユリウ…

逃亡劇、そして復活39 

まずは、時空省のほうから連絡が来たようである。先ほどから連絡を取り合っている司馬懿仲達からのようだ。 司馬懿「ふむ、やっと落ち着けたようだな。先ほどからずっと戦ってばっかりであったでしょうから一旦休息をとるということも大事になってくるでしょ…

逃亡劇、そして復活 38

忠勝「もう間もなくでござるな。どうやらもう戦闘が起きていると見受けする。」 宗矩「そのようでござるな忠勝殿。拙者も、戦闘の支度をせねばなるまい。」 マシュ「はい。私も戦闘の準備が出来次第、掛かります。マスター、指示を!」 藤丸「わかった。俺も…

逃亡劇、そして復活 37

義輝「ははははは。任せておけ朋よ。この剣豪将軍に任せておけば何とでもなる。では、余はこれで失礼するとしよう。」 義輝は、■■■■に一旦別れを告げる。何せ、あの大混乱の最中、うまいことこっそり抜け出してきたのだ。 義輝【とはいえ、我ながら完璧なま…

逃亡劇、そして復活 36

イリヤ「エクストラクラスのサーヴァントにさせるなんて…、今から十年後にはそんなことができる組織があるのね。…私のバーサーカーがカルデアに召喚されたら一体どうなってしまうのかしら…」 因みにだが、ヘラクレスはイリヤが召喚したようにバーサーカーと…

逃亡劇、そして復活 35

何かしら、松ぼっくりから声がした気がしたが、気にせずそれに火をつけて灯りをともしたり、落ち葉や枯草に火をつけやすくすることで、キャンプファイヤーや焚火の着火剤として利用できる。簡単に言えば、落ち葉や枯草に火を灯しやすくなるのだ。これで、闇…

逃亡劇、そして復活 34

それが、暗闇に紛れての救出作戦だ。この森に到達して、どうやら夜の帳が降り始めてきたのを利用する作戦である。この作戦は、この森の所有者であるイリヤスフィールがいるからこそできる作戦だ。しかも、味方が割と近くで交戦中らしく、そちらと合流すれば…

逃亡劇、そして復活 33

ヘルクラウダー「どうやら、気づいたか。そう、この俺が来た!先ほどの爆発の音を聞いて駆けつけたらこの状況か。ふむ、なかなかの混沌具合よな。…さて、貴様はこのヘルクラウダーと氷炎将軍フレイザードが相手をしてやろう。」 山本「成程、あんたら二人を…

逃亡劇、そして復活 32

とはいえ、辺りは一気に混沌と化してきており、しかも、魔物たちも人員を割いている。 フレイザード【とはいえだ、流石にこの状況下で敵と交えるのは俺ぐらいか…】 と、考えていたが、運が良いことに、ある魔物がフレイザードに加勢にやってきた。 ?「ふむ…

逃亡劇、そして復活 31

フレイザードは、すぐにそれに気づく。突如、爆音とともに、天まで突かんとするほどの巨大な火柱が立ったのだ。この火柱、フレイザードはすぐに魔術によるものだということに気づいた。凄まじい魔力を一瞬にして放出することにより、このような火柱を立てた…

逃亡劇、そして復活 30

ワイアット「さて、おれも隠れる必要が無くなったので表へ出るとしましょうか。さて、そこのガール。そこの斑男さん、結構本気だぜ。…ま、俺はそこまで乗り気じゃない上、次のお仕事があるからとんずらさせてもらうぜ。ま、実力ありそうだし、何とかなるんじ…

逃亡劇、そして復活 29

式は、とっさにその気配に気づき、銃弾の直撃を避けることはできた。が、狙いは完全に外した。無論、そのせいでフレイザードに完全に気づかれてしまった。 フレイザード「へっ、いつの間に俺の首を取ろうとしていた奴がいたとはな。が、ワイアットのおかげで…