2020-01-01から1年間の記事一覧

欺瞞30

強大な力を持つこの空間。モリアーティーが言う様に調査するだけでも地獄だが、ここは中に入るしかない。 モリアーティ「そういった話を聞くとこの空間本当に大丈夫かねとか思ったりするけど。」 巴御前「ええ、ですがあの空間を攻略すれば皆さまをお救い出…

欺瞞29

モリアーティ「そう。かの魔術王と同じく、違う形で人類を救済しようとした怪物という事らしいね。何せ、人の形はしているが、それはあらゆるものを超越したような存在。それが彼という事であっているかな?」 山本は首を縦に振る。…そう、かつて、時空大戦…

欺瞞 28

ベンと名乗る老人は、ここが一体如何なる場所かを説明する。その前に、山本に一言付け加えることがあるようだ。 ベン「さて、説明する前にだが、この先を進むと君に多くの受難が待ち構えているという事だけは言っておこう。先ほどの数学のテストはほんのお遊…

欺瞞 27

声の主からはそういわれたものの、なんというか余りに唐突な会話内容だったので、少々困惑する山本である。 山本「仲間集めですか…と、その前に。いきなり話についていくのが大変なのですが?…こちらの二人には以前お会いしたことがおありのようでまだ会話に…

欺瞞 26

?「案ずる必要はない、その者は君たちの味方だ。そうであろう時空省次官山本誠一殿。」 驚いた。まだ自らの素性を一切明かしていないのに自分が何者であるのか声の主は既に知っている。しかも、具体的にだ。 山本「え、あ、はい。時空省次官の名に懸けて間…

欺瞞 25

山本「まぁ終わったならいいでしょう。…しかしおふた方ものすごくお強い。」 と健闘を称えあおうとした山本。だが、サ-ヴァントである二人は山本に詰め寄る。 山本「…と、あれ?おふた方どうかしました?」 モリアーティ「いやいや、君も十二分に強いと私は…

欺瞞 24

流石にそれは無理である。相手はあのキラーマシーン。どこに掴める場所があるのか?とそんなことを思っていたらそれは起こってしまった。彼女は一瞬でキラーマシーンの背後をとったと思ったら、なんと本当にキラーマシーンを掴んで魔導アーマー目掛けぶん投…

欺瞞 23

その実力たるや生半可なものではない、あれほどいたオートマタは全て魔弾によって打ち砕かれた。 山本【驚いた、あの教授、恐らくキャスターだから何かしらのサポートタイプのサーバントと思いきや…】 彼の言う通り、完全にバリバリのサポートどころか、墓……

欺瞞 22

ライヘンバッハ。それは、モリアーティが最期を迎えた滝の名前である。が、今彼が指すライヘンバッハは全く違う。それは、墓の形をしたマシンガンというトンデモな代物である。彼は、英霊として召喚されない【幻霊】というものを取り込んでいる。幻霊とは、…

欺瞞 21

今回は雷魔法の合体技。サンダガという技とギガデインという技を混ぜて強力な雷を招来する。かなり威力が高かったせいか、これだけでかなりの数のオートマタが故障することになった。 巴御前【これは、魔術にも精通しておられるとは。あの御仁、想像以上の強…

欺瞞 20

モリアーティ【いやいや、本当にやってのけるとは。彼は本当に人間かね?…まぁ異聞帯には確かにサーヴァントを圧倒するほどの人間もいたにはいた。かのオリュンポスしかり、中国の秦帝国しかり。】 モリアーティの言う通り、確かにこの世界線では、いや、他…

欺瞞 19

成程その通りである。が、そう簡単にはいかないところである。だが、山本はその言葉通りだということで話に乗ることにした。 山本「ははは、成程。その通りですね。…て、相当厳しいですよねそれ。」 モリアーティ「もちろん厳しいと思うよ私も。が、しかしだ…

欺瞞 18

巴「一瞬で相手の喉元へ!流れるような動き。これは只者ではありませんね。」 動かなくなったカッターマシンをみて称賛する巴御前。しかし、山本はカッターマシンがまだ完全に故障していないことに事を知っているため、一旦距離を開ける。 山本「お褒めの言…

欺瞞 17

そうして、三人は目の前の殺戮マシーンと対決することになる。その数2体。両方とも、この地球には存在しない兵器である。 一つはカッターマシーン。腕に該当する部分に円盤状のカッターがうなりをあげて回転しながら敵を切り刻む。 もう一つは魔導アーマーと…

欺瞞 16

それもそのはず、向かってきている謎の音は一つではない。厳密には二つだからだ。その正体は、山本が来たルートから方向から轟音と共に出現することとなる。 サーヴァント二人と生身の人間一人は音のする方向から素早く回避。そして、謎の物体二つは三人目掛…

欺瞞 15

さて、答えを出したモリアーティ教授。して、その回答と共にそれと同時にどこかで正解音が鳴る。 モリアーティ教授「あーこれで間違えたら恥ずかしかったからほんとーに良かった。私に問題出すならペアノの定理ぐらいのレベルの問題出しなさい!」 と先ほど…

欺瞞 14

モリアーティ「おや、これは一体なんだろうネ?見たところ石板のようだが。…それとこのメモに何か書いてある。ふむ…どれどれ?」 モリアーティは、メモに数字が書いてあることに気づく。それには、大きく3と書かれており、したのほうに【2020】を10を…

欺瞞 13

いや、感嘆している場合ではない。もしかしたら彼らの言っている敵とは自分のことかもしれない。もしくは、自分と勘違いされたら非常に困る。一応、いまは物陰に隠れているためいいが、こちらに近づかれたら完全にアウト。果たしてどうするか。 少なくとも、…

欺瞞12

一方、あの老紳士はだれであろうか?…と推論している間にまさか何気なく会話の中に名前が挙がった。 巴「間違いないと思います。頭の中に響いた声ではこの場所のようですが。…あれは?カルデアス!いや、あれはもうここには存在しない筈ですが?」 老紳士「…

欺瞞 11

女性「しかし、本当にここで間違いはないのでしょうか?」 老紳士「間違いなく、ここであっている筈だがね?しかし、マスター君がいつもの調子でまた寝込んでしまった上、今度は多くのサーヴァントが行方不明。まぁいつものことならいいのだが、今回はそうも…

欺瞞 10

?「あれで意地悪言わないでもらえるかしら次官さん?あくまでもあれはギミックの一問目、あなたは今からこの本当のカルデアと偽のカルデアを行ったり来たりしながら先に進んでいってもらわないといけないのだから。ひとまず、一問目は正解ね。まぁ簡単だっ…

欺瞞 9

山本「と、いうことはだ。こちらのカルデアのほうに来たのは何だ。その、誰か俺を呼んだということか?いや、そしたら 何故こんなところに?さっきの謎解きは一体何だったのか?」 と、一人で考え事をしていると、再び脳裏にノイズのようなものが映し出され…

欺瞞 8

その疑問は辺りを見渡していくとすぐに分かった。昼間カルデアスがあった部屋と多少似てはいるが明らかに違う部屋なのだ。 山本「これは一体。いや、これも恐らく空間のゆがみがもたらしたもの…ん?いや、違う?」 山本は、空間の歪みが発生しているのは先ほ…

欺瞞 7

山本「…まぁこれで正解だろうなぁ。意外とあっさりしてた」 と、山本は各通路の分岐点で【壱 壱 零 零 零 零 】という順番で進んだ。 山本「さて、目の前にしまっている扉があるけど正解ならこの扉が開くはず…どうだ?」 山本の予見通り、どことなくピンポー…

欺瞞 6

セフィロス「そうか、…ならば、私が言うことは無い。お前はお前なりに考えているということで十分だ。」 セフィロスは、そのまま暗がりの通路へ移動し、そのままどこかへ行こうとした。 山本「まて!セフィロス!!」 山本は彼の後を追いかけようとしたが、…

拳を極めし者 19

そのままどうしたことか、銀河は踵を返し、そのまま立ち去ろうとした。が、そこで豪鬼が引き留めようとする。 豪鬼「待たれよ。そなたは我に闘いを挑もうとはせぬのか?」 銀河「残念ながらまだちょっとだけ早いんだ。そのうち、君に会える日がまた来ると思…

欺瞞 5

山本「まさか…いくら何でもお前がこの星にいるのは正直驚きだセフィロス。今度はこの星を狙って活動を始めたということか?この星で多くの犠牲者を出してなお己の欲望をかなえようという訳か!」 山本は、セフィロスに対して激しい怒りをぶつける。しかし、…

拳を極めし者 18

そのまま下に降り立った銀河は、激しい戦いを繰り広げた二人相手に拍手を送りながら近づいていく。そして、いつものように穏やかそうな口調で健闘を称え始めた。 銀河「いやいや、実に見事な戦いだったね。久方ぶりにこれだけの拳打戦が見られるとは。」 と…

欺瞞 4

その声、忘れるはずもない。いや、忘れるはずもない。この星とは違う、並行世界のとある星。かつて自分は彼と遭遇し、そして仲間を惨殺された。 後に再び語ることになるが、山本次官はこの男に会ったことがあるのだ。それは、2597年の春。異常な速度で出世を…

欺瞞 3

しかし、いつのまにカルデア内に敵がいたのか?全く見当もつかない。ひとまず、他の皆がどこにいるのかを探すところから始めることにしよう。もし、敵の大群が潜んで居ようものなら一瞬で不利になる。が、案内図は全く当てにできないのはつらいところだ。 山…