2020-01-01から1年間の記事一覧

欺瞞 2

確か、この通路を歩いていけば食堂がある筈。それでは、通路を歩いて行くとしよう。 しかし、想像以上に広い施設だ。歩いてみると更によくわかる。まかり間違えても違う通路に出ないように…ということはまず考えられない。なにせ、一本道だ。まさか迷うなん…

5章 終

山本は、暗がりの部屋で明日のことに考えていた。ほかに何か抜けていることはないか?…イリヤスフィールには冬木市内の調査をお願いしているから問題はない。タイムマシンの中でまとめた資料も問題なし。後は寝るだけだ。しかし、本当に静かだ。このカルデア…

拳を極めしもの 17

豪鬼「…滅殺」 豪鬼の前には、仰向けに倒れたまま動けない猗窩座がいた。一瞬の出来事に何が起こったのか全く理解できない無惨。だが、これは紛れもない事実である。 無惨「…信じられぬ。猗窩座が鬼狩り以外に敗れるなどということは想像もしていなかった。…

拳を極めしもの 16

猗窩座「…なんだ、あっけねぇなぁ。まぁ、流石にあれだけの技を同時に食らえば跡形もなく消し飛んでも…」 突如、猗窩座は違和感を覚える。急に首のあたりに痛みがしたような気がしたからだ。 猗窩座「ん?気のせいか?痛みが走った気がしたが?」 と、後ろを…

欺瞞 1

それは、有意義な時間だったと思う。こうして一同に会することでいい知恵も良く働いたし、おかげで辻谷君を救い出すことが出来た。ひとまず、このカルデアで情報を集めて一旦アメリカに戻ってあの悪魔城を探索しよう。…予定としてはこうだ。そういえば、いろ…

全ての始まり21

彼は、己が名を表す銀の渦を見渡しながらどこからともなくシャンパンが入ったグラスを右手に出現させる。そのシャンパンも、恐らくこの星の時間軸では作り出せないような代物だ。何せ、そのシャンパンは、銀河を再現したものとなっているからだ。 銀河「さて…

拳を極めしもの 15

そして、ついに動き出した。そのタイミングは、全くの同時である。それは偶然とも言えるかもしれないが。二人にとっては必然のタイミングだ。何故二人は同時に仕掛けたか?それはお互い長年の経験によって培われた相手に対する殺気の感知だ。 戦士というもの…

全ての始まり20

銀河「さて、本来のカルデアは希臘【ギリシャ】異聞帯を攻略してアトラス院にいるのだったな。それが余計にまずい。我が権能とマダラの力によって偽のカルデアを作り出した。が、かのマスターとサーヴァントは今頃夢の世界で偽のカルデアライフという訳だ。…

全ての始まり19

銀河「忠告は受け取っておこう。が、しかしだ。私はそれでもやらなければならないのだ初代よ。…やはり君は私と敵対するのか?」 銀河の問いに対する山の翁の返答は。「然り」の一言である。 銀河「だろう。君はこの星の抑止力だ。私の計画は君たちグランドサ…

全ての始まり18

彼の目の前には、髑髏の面をし、全身黒ずくめの鎧を装着、して大剣を持つ死神がたっていた。髑髏の面をしたその者の名はハサン・サッバーハ。通称【山の翁】と呼ばれる人物である。英語で暗殺者を意味するアサシンの語源となった人物で、侵略者からイスラー…

全ての始まり17

銀河「さて、これからどう動くとよいだろうか。もう既に皇帝がどこかへと消え失せてしまったことはマダラにはあえて言わないでおいたが、これが吉と出るか凶と出るか。」 銀河がいるところは、これもまた奇妙な空間である。同心円状になっているこの空間には…

全ての始まり16

マダラ「では、どうする?」 銀河「今はまだ奴は行動に移さないはずだ。…が、邪魔はしてくる。恐らく、限定月読に奴の弟子の誰かが入り込むはずだ。…恐らく、もう入り込んでいるだろう。…という訳だ。恐らく、作戦の半分は成功するだろう。が、半分はシスの…

拳を極めしもの 14

瞬獄殺。字ずらからして物々しい技であるのだろう。だが、どんな技であるのかは見当もつかない。 無惨「瞬獄殺?いったいそれはどんな技なのだ?」 銀河「それは見てのお楽しみだ。…もっとも、一瞬で終わってしまう技だ。よく目を凝らしてみたほうがいい。……

全ての始まり15

マダラ「何?一体どういうことだ?」 マダラは始めは彼の言葉を疑った。いや、確かにあれは冬木の大空洞で召喚したサーヴァントの筈。一体どういうことなのだろうか? 銀河「まぁ混乱するのも仕方がないだろうさ。私も気づくのが遅かった。ゼーナもじきに気…

拳を極めしもの 13

銀河「ふむ、あとは最後の一手で決めるしかないという訳か。互いの最強の技を出し、上回った方が勝つ。まぁ安心なさい。猗窩座は負けたとしても死ぬことはないでしょうから。逆に、豪鬼が負けた場合はイコール彼の死となるが、果たして。」 互いの闘いを高み…

全ての始まり14

マダラ「それならば、もう準備は整ってある。すぐにでも先手を打つとしよう。…ん?誰かきたか。」 銀河「ああ、私の直属の斥候だ。…入って構わないよ。何か連絡しないといけないことがあるのだろうからね。」 この異空間に、また別の者が入ってきた。どうや…

全ての始まり13

マダラ「ジェダイか…お前の話によく出てくるがそれほどに凄いのか彼らは?」 銀河「ああ、凄いとも。私が行使することのできない力を持った者たちだ。…かの皇帝と同じ力を用いるものであるにも関わらずどうしてああも違うのだろうな。…などと懐かしんでいる…

全ての始まり12

銀河「ああ、まさかここまでうまくいくとは思っていなかったな。彼らにはつらいことをさせてしまってはいるが、これも仕方がない。が、やらなくてはならない。しかし 、そろそろ本当のカルデアが騒ぎ始める頃合いだ。」 マダラ「そうだな。作戦通り、連中を…

拳を極めしもの 12

そうこう話している間にも戦闘はますます激しくなっていく。そのせいで、無限城は相当ボロボロになっている。人外と人外の闘いは激しさを増し、技の応酬となっていた。猗窩座は豪鬼の背後をとって、蹴り上げたが、すぐさま後方へ振り向き、自らも蹴りを繰り…

全ての始まり11

銀河は、自分が立っていた場所からマダラの方へと歩み寄る。その足取りは、その若さとは似つかわしくないほどに王者の風格を漂わせるもので、年長のマダラよりもよほど落ち着いた雰囲気を醸し出している。だが、マダラの前に立つとどこか飄々とした態度をと…

全ての始まり10

その彼の言う器は、彼のすぐ真後ろにある不可解な形をした巨大な壺のようなものだ。なにやら、底のほうにうっすらなにやら光るものが入っているのが分かる。が、この【器】と呼ばれるものの大きさと比べてあまりにも少ない。 マダラ「…あれだけやってそれだ…

全ての始まり 9

…そうしてその後、彼らが食事をしながら談笑をしていたころ。ここは、どこぞの人も知らぬ異空間。そこに、一連の流れをとある人物に報告するために、マダラはこの場所を訪れていた。 マダラ「…しかし、なんという場所だ。何とも言えぬこの圧。いまだになれん…

拳を極めしもの 12

空中で構えをとった豪鬼は、右手に気を集中させる。すると、そこに気の塊が青白い球体になり、それが凄まじい勢いで猗窩座目掛け飛んでいく。それでも、猗窩座の反応はそれの直撃を許さない。それどころか、むしろ反撃しようと技を繰り出す。 猗窩座「破壊殺…

全ての始まり8

山本「大丈夫、このタイムマシーンを舐めてもらってはこまる!何せ、一か月分の食糧を備蓄済みだ。ちなみに料理は25世紀の科学力を用いてすぐに出来上がる!早速やってもらおう!。」 と、山本はどこからともなく取り出したリモコンを用いて何やらボタンを操…

全ての始まり7

山本「13時13分…嫌な数字だな。まさに、前の大戦の再現のような。」 彼の言う通り、前回の時空大戦のときも。13時13分に開戦したからだ。そういったこともあり、まさかとは思うが、死んだと思われていた【あの男】が生きているということか、もしくは模倣犯…

全ての始まり6

冴羽「ちょっとまて!ということは俺の時代はどうなってんだぁ?もしかしてなんかもう既にひどーいことになってない?」 王ドラ「そう思いまして、山本さんが気絶している間に全員分の時代分調べました。その結果なんですが…。」 犬夜叉「その結果が?」 郭…

全ての始まり5

山本「これは、…写輪眼!これは一体?」 王ドラ「ええ、恐らくあの仮面の男の仕業でしょう。どうやら、写輪眼の力を使って操っていたそうらしいです。22世紀のタイムパトロールがこの件について調査していたところ、時を同じくして25世紀の時空省及びタイム…

拳を極めしもの11

猗窩座は全てガードしきったものの、蹴りの全ての威力が必殺技級を誇るため、腕がしびれていた。 猗窩座「成程、こいつは来た、来たぜっ!!さて、次はどんな技が来るんだ?!もっと俺を楽しませろ!!」 と、当の本人は完全に楽しそうだ。それもそうだろう…

全ての始まり4

王ドラ「そういうことで、今キッドがタイムパトロールの仕事でここを離れてます。」 山本「そうか…。ん?ちょっと待ってあれ、君たち22世紀とは音信不通とか言っていなかった?」 王ドラ「ええ、どうやら私の居場所を突き止めることができたらしいのですが、…

全ての始まり 3

山本「ああ、さっき話した通り、夢の中で何者かが俺の精神世界に直接語りかけてきたってわけになるのか。どうも、日本時空省に、自分が見たのと全く見た目が同じ老人が出たって話だ。そいつは、自分のことを皇帝って呼んでたらしい。それで、何者か時空省で…