時空省【時を超える者たち】 5章

grand order  6

マダラ「どうやら、ここまでと見た。さて、お前もそろそろ相手の精神に干渉するのも疲れただろう?」 伯爵「流石に厳しいですな。さて、このままフォースを解くと危険極まりない。干渉を止めた瞬間、こちらに向かってくる。ならば。」 伯爵は最後のあがきで…

grand order  5

そんな話をしているさなか、どうやらバーサーカーとの戦いは向こう方が諦めたようである。シールダーを名乗るその少女のあまりの鉄壁さに攻略の糸口が見えなくなり、その上更に厄介なことが起こり始めていた。 マダラ「どうやら、このままではらちが明かない…

grand order 4

その前に、話を続けるとしよう。話は、元就達が危急存亡の事態から無事抜け出せた所からだ。彼らの前には、一人の少年がマシュという少女に何やら指示をしているように見える。その彼の服装は、この時代からすればかなり近未来的な服装をしている。 元就「ど…

grand order 3

成程、ここまでの話は良くわかった。知能会の面々は、ここまでの話を聞いて半分は良く理解できた。 元就「さて、続きを話したいところだけど、そろそろそっちも展開が変わってきているところじゃないかな?」 ホウ統「いやいや、どうやらあんたが言う【シス…

grand order 2

元就「私が果たして言える立場かどうかは怪しいけれど、確かにいろんなことが起こる一日だ。…まぁ、今いえることは、心強い味方が増えたということでいいのかな?」 マシュ「ええ!大海原にのった気持ちで任せてください!…あれ、お二方どうかしましたか?」…

grand order 1

その光景を遠くから見ていた皇帝と自ら名乗るサーヴァントは、その一部始終を見ていた。 皇帝「どうやら、面白い展開になってきたようだ。…おそらく、わが弟子。ティラナス卿はこの危急を乗り切れまいな。…こればかりは余も予想だにしなんだ。仕置きはなしだ…

サーヴァントと助っ人 28

そんなことではないかとどことなく聞く前からそんな気がしてはいたが、大方予想通りのことであった。 元就「ああ、これで完全に万事休すだ。」 天を仰ぐ元就。しかし、嘆いたところで変わらない結末を迎えることになるだけだ。…敵からすれば、素直にそうなっ…

サーヴァントと助っ人 27

やはりそうだったのか。元就の考えていた通り、これまでにも数多の異世界で裏から彼、もしくは彼の協力者が破壊工作をしていたようである。恐らく、被害にあった世界はこれからもこのように増えていくのだろう。そう、このように。 元就「まったく、よくやる…

サーヴァントと助っ人 26

万事休す。ヘラクレスは相手に操られ、こちらもハーメルがどこか行ってしまってに圧倒的に人数不足。一体どうしたらよいのか全く分からない状況だ。 元就「さて、最悪の状況だ。ハーメル君もどこかに行ってしまって、残ったのは我々だけ。これじゃ、策を考え…

サーヴァントと助っ人 25

ちなみに、この時の山本次官の活躍で、彼の異名の一つである【生けるサーヴァント】という仇名がつけられることになる。今は語ることが出来ないのは残念であるが、彼の言う通り、語る機会があれば語るとしよう。 さて、疑問が解決したところで、これからどう…

サーヴァントと助っ人 24

良牙「へぇ。そんなことがこの街で。…でもよ、そんなことなんで知ってるんですか?話によると、この話については知らない人のほうが圧倒的に多数という話だそうですが?」 ランサー「ま、話をきいてなんとなく察しがついたかも知んねぇが、おれも立派なサー…

サーヴァントと助っ人 23

このように、彼らが危機的状況に陥っている一方で、元就たちがこちらに来ているということは露とも知らない山本は、現状を把握するためにランサーと呼ばれる男性と話しあっていた。他の二人、【サーヴァント】と呼ばれる少年ビリーと、一緒にこの時代に飛ば…

サーヴァントと助っ人 22

バーサーカーは、次第に何かに呑まれていく。ついには、自分の意識まで重くなってきた。彼は、このような重鈍な気持ちに耐えうる精神をもっているはずなのだが、一体どうしたこのなのか、まるで、何かに自分を操られているような感覚に陥ってくる。しかも、…

サーヴァントと助っ人 21

始めは、イリヤも自分の目を疑った。ヘラクレスの様子が何かおかしい。それに気づいたときにはもう遅かった。完全にドゥークーの術中に陥ってしまったのである。 ドゥークー【さて、やっと御すことに成功したか。…ならば、後は私の思うがままあの巨人を動か…

サーヴァントと助っ人 20

ここはその老人についていった方がいいだろうと決めた彼女は、形勢逆転と見ていつでも援護できるように態勢をとる。 イリヤ「そうね、いきなり襲い掛かったんだから、それなりの落とし前はつけてもらうわ。」 伯爵「そうかね、その落とし前がつけられたらさ…

サーヴァントと助っ人 19

伯爵【…さて、流石に厳しくなってきたか…仕方あるまい。ここは一旦態勢を立てなおして…】 そのまま伯爵は、一旦距離を置いて別の戦闘方法を試みようとしたが、その時、何かが彼の顔の横をかすめていった。 伯爵「…何だ?」 伯爵は、何が飛んでいったのか確認…

サーヴァントと助っ人 18

さて、この時生じた巨大な音が、元就一行を気づかせたのだが、彼らが現地にたどり着いたのはそう時間はかからなかったようである。 元就「さて、どうやら問題の場所まで来てしまったようだけど。先ほどから聞こえてくる話を聞く限りでは、我々はあの子に味方…

サーヴァントと助っ人 17

その老紳士は、そのまま武器を受け止めただけではない。更に驚くべきことに、その巨人を遠くへ吹き飛ばしたのである。バーサーカーのマスターであるイリヤは何が起こったのか全く理解でき無かった。それはそうであろう。かの英雄ヘラクレスが、いくら相手が…

サーヴァントと助っ人 16

イリヤ「にしても、一体あなた何を考えているの!?戦わないふりをしたと思ったら、今度は戦闘意欲バリバリじゃない!!」 伯爵「それはそうとも。戦闘を避ける必要がこれで無くなってしまったがゆえですよイリヤスフィール。相手が、そう。セイバークラスや…

サーヴァントと助っ人 15

しかし、魔力反応に代わりはなく、その上一体何を考えているのか皆目見当もつかないのである。ただ、彼の雰囲気が、急に変わったのだ。彼の雰囲気は、先ほどの紳士的な態度はなりを潜め、狂気、怒り、憎しみ。━負の感情を全面に押し出した暗黒面に覆われ始め…

サーヴァントと助っ人 14

そして、ドゥークーはあることを忠告するために口を開き始める。不思議なことに、その時の老紳士の顔は、何かうれしさや笑顔を隠しながら話しているように見えた。 ドゥークー「しかし、そちらのサーヴァントは恐らく名のある英雄なのでございましょう。私の…

サーヴァントと助っ人 13

そもそも、彼女が異変に気づいたのは、城の外で騒ぎが起こり始めてからだ。外で警備していた使い魔が、何者かが侵入したと知らせたと同時に、外から爆発音や何かが四散する音が聞こえてきた。何が起こったのか理解でき無かったが、強力な魔力反応を持つ何か…

サーヴァントと助っ人 12

だが、中々厳しいのではないかというのが彼の本音であった。一体何者かわからないが、その巨人に手を出すのは至難の技であることは良くわかっていた。 ドゥークー「…成程、そういうわけか。我々以外のサーヴァントは初めて見るが、これは強そうですな。」 イ…

サーヴァントと助っ人 11

そのまま、二人は展望廊下を歩きながら、眼下に広がる巨大都市を見つめる。そのまま老人は、ドゥークーのほうを振り返り、やさしい口調でかつての弟子を迎え入れる。 ドゥークー「しかし、まさか別の銀河で、しかも遥か未来でこのような形で出会うとは。この…

サーヴァントと助っ人 10

ドゥークー「分かりました、イリヤ殿。そう呼ばせてもらいます。…しかし、そう呼ぶのもあと僅かかもしれませぬぞ?」 イリヤ「ま、なんとなくあなたが考えていることは分かるわよ。用があるのはこの私でしょう?」 ドゥークー「そういうことになりますな。……

サーヴァントと助っ人 9

ドゥークー【ほう、この娘がそうか。成程、見た目は確かに少女そのものだ。…しかし、底知れぬ何かを感じる。】 ドゥークーは大人しく武器を納め、少女のほうに目線を合わせる。 ドゥークー「これは失礼した、レディ。何やらあなたの警備兵が私を大変警戒して…

サーヴァントと助っ人 8

そして、次から次へとやってくる小さい魔術師は、次第に数が減っていき、数えるほどまでに減ってきてしまった。そして、遂に諦めてしまったのか、残っていたシュトルヒリッターは全て彼の前からいなくなってしまった。あたりは次第に静かになり、何も起こら…

サーヴァントと助っ人 7

しかし、それがまずかった。これこそ、罠である。 ドゥークー「ん?何やら様子がおかしい。今までは触れると地雷のように爆発したり、何かしらの魔術や呪いが発動するタイプだったが、今度は違ったようだな。」 だが、そんなことを口走る彼の表情は余裕その…

サーヴァントと助っ人 6

さて、ここで話を進める前に、爆音が起こる数分前まで時間を戻す。このことは、元就達は知らない話である。この森に、明らかに似つかわしくない人物が入りこむところから物語が始まる。背は190センチメートルは超えているだろうその人物は、白髪であると…

サーヴァントと助っ人 5

そうですねと力なくしかないハーメルン。しかし、何故こんな貧乏くじを引かされたのか。早く自分が元いた世界に帰ることが出来たらこれほど楽なことは無いだろうと心の中で思うのであった。しかし、いつまでも意気消沈しているところではない。どうやら、も…