時空省【時を超える者たち】 5章

サーヴァントと助っ人 4

元就「へぇ、この森個人の所有物なんだ。ん?ちょっと待って。それ本当?」 ハーメルン「ええ、間違い無いですよ。このパソコンのネット回線は25世紀から時空を超えてWI-FIで届く上に、快適な通信で更に正確です。ほら、この時代の冬木市のデータを取りこ…

サーヴァントと助っ人 3

ハーメルン「それは別にいいとして、どうしますこの状況。」 元就「…どうしようか。君の大型バイオリンで音を鳴らすのはこの場合駄目だからね。」 だが、ハーメルンは彼の言葉に対してケロッとした表情のまま、 「これ、鈍器にもなりますよ」と平然と返して…

サーヴァントと助っ人 2

元就【これはまずい。非常にまずい。何とかここから抜け出せる方法は無いか考えてみよう。…と思ったけど、恐らく時すでに遅しという状況になってるね。】 それもその筈。音の数が明らかに増えている。一体この森には何がいるのか?もしや、敵にこちらの存在…

サーヴァントと助っ人 1

どうやら、うまくいったらしい。元就は深く胸をなでおろした。どうやら、【英霊召喚】という儀式に成功したようだからだ。 元就「さてさて、これで形勢逆転できたかな。…これで、君たち【シス】を止めることが出来るだろうね。」 さて、ここで少し話の場面を…

ダークサイドの力 16

ホウ統「おや!テスラ殿体がすごく光ってるよ!こりゃあ一体?おや、アタランテ殿も体が光り輝いているけど、一体どうしたんだい?」 いきなりの展開で驚く一同。それもそうだろう。いきなり何の説明もなしに怪奇現象が起これば驚くほかない。しかし、二人は…

ダークサイドの力 16

気づいたときには、エドワードはがっくりとうなだれていた。この状態を放っておけないと、弟のアルフォンスが、時間稼ぎのためにレンの相手をしていた。しかし、それももう少しで態勢を崩されそうな所まで来ていた。 テスラ「たしかに、あの兄弟が敗北するの…

ダークサイドの力  15

意外な事実に今更気づいた【時空省知能会】のメンバー。あれはどう考えても魔術的なものなのではないかと疑わなかったから余計にインパクトが強かった。 テスラ「まさか、あれが科学によるものだとは思いもしませんでした!いやはや、平行世界の科学は大変進…

ダークサイドの力 14

彼の言う通りだ。この場所をもぬけの殻にするわけには絶対に良くない。…それなら、ここは大人しく待機するのが一番だ。 エルザ「そうだな。何かあったときに人がいなければな。…それにしてもだ、すごい戦いだ。」 銀時「本当だなこりゃ。しっかしすごい戦い…

ダークサイドの力 13

恐らく、この戦いを見ている者は、レンの剣術に目を奪われている筈である。非常に無駄がなく、洗練されたその動きに目をみはるばかりだ。動きが粗野で、力強いエドワードとはまた違うため、更に際立つのだろう。しかも、その剣の筋一つ一つが確実に急所を狙…

ダークサイドの力 12

エド「特に何も感じなかっただと?」 エドワードは、完全に馬鹿にした態度をとるレンに怒り心頭になる。だが、エドワードは、自分を落ち着かせるよう一旦深呼吸を始めた。先に手を出してしまったら、恐らく相手を全力で叩きつぶしかねないからだ。出来れば避…

ダークサイドの力 11

元就「ああ、確かに少し血の匂いもする。でも、この近辺は、彼らのおかげで何とかなったみたいだ。」 皆顔を上に上げると、そこには、何やら大きな掌の形をした彫像のようなものが彼らを守るかのように覆いかぶさっていた。 アタランテ「どうやら、彼らの【…

ダークサイドの力 10

エドワード「おい!そこの全身黒ずくめ!話がある!」 レンも、突然相手が攻撃を止めたため、一旦攻撃をやめていた。そして、相手から何か話すことがると言われ、ここは聞いてやろうと思い、今まで手に持っていたライトセーバーをしまった。 レン「…何だ、急…

ダークサイドの力 9

レン「どうやら、この世界にも骨があるやつがいたというわけだ。」 エドワード「おう!そういうこった!このド三品!テメェみてぇな人殺し、見逃しておくわけにはいかねぇんだよ!」 大声でどなりながら、エドワードは次々に技を繰り出す。が、しかし、敵は…

ダークサイドの力 8

時は、再び会議場へと移り変わる。謎の襲撃犯を取り押さえようと、何人もの、いや、何十人もの人々が彼に挑もうとした。しかし、あるものは吹き飛ばされ、あるものは当然宙に浮いたと思いきや吹き飛ばされ、あるものは赤い光線状の剣に真っ二つにされた。 警…

ダークサイドの力 7

元就は、電話越しから感じる雰囲気から、恐らく図星だったのだろうとすぐさま理解した。 元就「やっぱりか。でも、私は今から別のところに行かなくちゃならないんだけど…」 宇和島「そうかぁ…。それなら、コピーロボットというものがあるのですが、それを使…

ダークサイドの力 6

期待に胸を膨らませて時空移動機の前に立つ元就。しかし、そこに急な連絡が入る。時空乱流研究室の宇和島所長からだ。 元就「ん?何だろう。この時間に連絡だなんて。」 元就が時空移動機で移動しようとするほんの直前のことだった。一体何事があったのだろ…

ダークサイドの力 5

警察A「おい、きさま!手を上げろ!さもなくば強制的に逮捕する権限をこちらは…」 突然、一人の警察官の声が聞こえなくなった。一体何事が起こったのか、皆理解することはできなかったが、すぐは理解でき無かった。しかし!その直後起こったことで、周りは…

ダークサイドの力 5

赤い光が、会議室の中央の地面を、人が一人はいる程開けられた後、何やら黒い何かがその穴から飛びあがってきた。これが、後に語られる時空省会議襲撃事件の犯人、【カイロ・レン】が現れた瞬間だった。 偉人A「な、なんだあれは?」 時空省職員B「いえ、…

ダークサイドの力 4

元就「いやいや、これは何か嫌な予感がするんだが…。なんか、赤い光線みたいなのが会議室の中央から出てるみたいだけど…」 勿論、この光景を見ているのは彼だけではない。丁度、元就の向かいの席にあたるところでは、かのマケドニア出身の英雄、アレクサンド…

ダークサイドの力 3

元就の考え通り、特に大きな混乱もなく、会議は進んでいく。このまま終わってくれればそれでいい。 アタランテ「さて、このまま無事に終わってくれたらいい。そうだな、私もそう思う。」 元就「そうだね、…ああ、後は日本に戻って自分のやりたいことをやれた…

ダークサイドの力 2

そのことに気づいたのは、国連の内部で別の場所で警備にあたっていた者だった。 警備員A「ん?なにやらあの地区の警備員の様子がおかしいな?」 この時代の人達は、ほぼ全員といっていい程、我々の所有しているスマートホンやタブレット端末をはるかにしの…

ダークサイドの力 1

さてさて、こちらの思惑通りにことは進み始めた。マダラは、とある青年をつれ、一つ目の作戦を、ここ時空省で始めることとした。 マダラ「さて、若き青年よ。あの老人は何を考えているかわかるか?」 レン「全て分かるわけではないが、やらんとしていること…

全時空省会議 その2 7

アタランテ「…こ、こんなに知り合いがいらっしゃるとは。御見それした。」 元就「まぁ、私も驚いているんだけどね。始めてこのメンバーに出会った時は気絶しそうになったよ。いや、興奮しすぎてなんだけど…ん?何?ぬぉっ!もうそんな時間帯?」 議会場で元…

全時空省会議 その2 6

このように、謎が深まるばかりの話ばかりだが、この物語において重要な話であるため、ここに記しておいた。話は、再び25世紀末へと戻る。非常時空宣言の話を受け、興奮する議会場。しかし、不思議なことに、元就の周辺に座っている者たちはそこまで興奮し…

全時空省会議 その2  5

フィニス議長「さて、ここで皆さまに提案があります!それは、【非常時空宣言】をこの場で採択しようということです。」 その言葉を受け、大会議室には喧噪が響きわたる。それもその筈、この宣言が出されるのは実に数十年ぶりのことなのだ。しかも、前回その…

全時空省会議 その2  4

彼の発言に、会場がどよめく。あの大戦以来の事件が起こるかもしれないという話は会場に衝撃をもたらした。 元就「やはり、そんなことになるんじゃあないかなとは思っていたけど、これは思った以上になるかもしれないね。」 元就公は、手元にある電子パネル…

全時空省会議 その2  3

そんなやり取りをしている間に、会議室内にアナウンスが響きわたる。放送内容は、あと10分ほどで会議が始まるので、会議に参加される方は急いで入室してくださいといった所だ。元就は、あたりを一瞥、いや、二・三瞥ぐらいしながら誰が参加しているのか探…

全時空省会議 その2 2

元就「しかし、もう時間か。急ごう。今日は忙しくなりそうだ。」 元就は急ぎ足で会議室へ向かい、あっという間に会議室に到着した。いつの間についたのか、全く記憶にない。議会場は、すでに7割近くの議席が埋まっている。元就は、世界最大級の会議室で、こ…

全時空省会議 その2 1

さて、ここで再び時間軸を未来の話に戻そう。これは、第3章が始まる僅か一日前のこと。一旦閉幕した筈の時空省会議であったが、日本支部の事件を受け、臨時会を開くことになった。しかも、今回は国際連合議長でもある【シーヴ・フィニス】が議長を務めると…

暗黒卿 7

やはり、この男が味方でよかったと改めて思い知らされたマダラであった。この場所以外では、極力考えごとを避けるべきだと考えさせられた。 マダラ「…参ったな。隙を見せたらアウトだな。」 老人「そう心得ても構わん。しかし、安心せい。味方である限りはそ…