時空省【時を超える者たち】第4章

異世界侵攻録 呂布奉先の軍師 4

一体何事かと、騒ぎを聞いて駆けつけた護廷十三隊所属の隊員たちに、雨あられのごとき矢が降ってくる。しかも、弓矢にはトリカブトの毒を塗ってあり、矢にかするだけでも瀕死状態に、直撃しようものなら、死は免れない。見事、第一の策が成功した陳宮は、内…

異世界侵攻録 呂布奉先の軍師 3

さて、この500人という人数だが、どのくらいの時間間隔で供給できるかという所がカギとなっていた。陳宮がマダラに聞いてみたところ、どうやら【10分】間隔であることがわかった。 陳宮「…しかし、10分ですか。これまた短いようで長い時間ですな。各…

異世界侵攻録 呂布奉先の軍師 2

まずは、この世界を攻める前に、斥候を放つことから始ることとした。とはいえ、【ソウルソサイエティ】に普通の人間が侵入するのは不可能である。そこで、陳宮は仮面の男が裏で操っているという【暁】という組織に依頼を頼んだ。 仮面の男「いいだろう。もと…

異世界侵攻録 呂布奉先の軍師 1

その頃、といってもよいのかは分からないが、呂布と戦闘中の【死神たち】は、心理的衝撃を受けていた。 日番谷「おい、嘘だろ…?」 狛村「いや、残念ながら事実だ。…戦術的敗北を喫するとは。完全にしてやられたというわけか。」 彼らは、敗北して始めて完全…

異世界侵攻録 ルガール・バーンシュタイン8

アル「僕と兄さんが殿を務めるってのはどう?」 声の主は、アルフォンスだ。先ほど壁に押しつぶされた彼だが、体を覆っている鎧を錬金術で直しているのか、目立った傷はないようだ。 エド「アル!傷は大丈夫か?」 アル「うん。打ち所がよかったみたいで、そ…

異世界侵攻録 ルガール・バーンシュタイン7

元就「さてさて、私は裏方で指示を出すだけに徹するけど、先ほどの司馬懿殿の言う通り、相手をあまり刺激しすぎないようにするんだ。」 そう言って、エドワードたちを送り出したのは良かったが、どうやら時間がたって忘れてしまったようである。 元就「ああ…

異世界侵攻録 ルガール・バーンシュタイン6

銀時【おいおいおいおいおい、今何がおこったんだよおおぉぉぉ!なんか今、ものっそいスピードでおっさんが飛んでったよ!!】 これが、ルガールが隠し持っていた技の一つ、【ギガンティックプレッシャー】である。地面を滑るように移動しながら相手の体をつ…

異世界侵攻録 ルガール・バーンシュタイン5

エド「お、約束通り10秒で来たな!!…まぁもうちょっと早く来て欲しかったけど。そっちはどうだった?戦艦はどんな感じだった?」 司馬昭「それがね~、無かったのよ、戦艦が。どうやら、敵さんこちらの動きをしっかり見てたみたいだぜ。俺たちにばれない…

異世界侵攻録 ルガール・バーンシュタイン4

一同「………」 あまりの衝撃に、皆言葉が出ない状態である。今まで手を抜いていたというのは本当のようだ。 ルガール「ハッ、これで少しは静かになったようだ。どうかね、少し手のうちの一つを見せてみたものの、これで驚いてしまっては詰まらん。」 何故であ…

異世界侵攻録 ルガール・バーンシュタイン3

ルガール「君たち、そのまま私を差し置いて悠長なことをしてもいいのかね?」 それは、突然であった。いままで瓦礫に埋もれていたルガールが、爆音を立てながら瓦礫を吹き飛ばし、目を光らせながら立ちあがっていたのだ。しかも、よく見ると、ルガールの体に…

異世界侵攻録 ルガール・バーンシュタイン2

司馬昭「えっと、兄上?その話は一体いつどこから入電されたのですか?」 司馬師「ああ、先ほど端末に入った情報だ。時空省ヨーロッパ支部の特殊部隊潜入部隊からだ。今回の事件を捜査してもらっていたのだが、情報がやっと手に入った。」 司馬昭は、いつも…

異世界侵攻録 ルガール・バーンシュタイン 1

話は銀時に食って掛かるエドワード達の場面から再開される。 エド「いやいや、紹介も大事だけど今までどこにいたんすか!こちとら大変だったんだぜ!」 銀時「いやぁ、それがさ。お前さんたちはあっちゃこっちゃバラバラに別れちまったらしいけどよ、俺だけ…

異世界侵攻録 幕間1-1

…ここで一旦話を切るとするか。山本は一旦は、話を切り上げる。自分の話を最後まで聞いてくれるのはそんなにいないだろうと思っていたが、内線を通じて皆真剣に聞いてくれたようだ。特に、驚いたのは普段何事にも興味を持たなさそうな両儀式が食いついていた…

異世界侵攻録20

間違い無い。あの天然パーマの男は、間違い無く坂田銀時である。彼を見て、何故かエドワードは、自分の記憶の奥底にある何かしらの疑問が引っかかっり始めた。 エド「…あれ、もしかして、銀さん?」 という問いに対し、 銀時「ん?そうだけど。」 と銀時は素…

異世界侵攻録19

エド「ん?さっきからその辺にいたぜ。爺さんはまだ寝てたみたいだから無理に起こさないようにしてたんだけど。」 その言葉を聞いた元就はそれは気づかいになっているのかなと、ふと頭の中に浮かんだが、すぐにもみ消した。今はとやかく状況判断が大事だ。 …

異世界侵攻録18

元就「はぁ。どうやらなんだか分からない所に飛ばされてしまったみたいだね。さて、どうしようか。このまま動いたらまず危険というのが筋なんだけど…」 元就は、少し目線を上げて遠くを見つめると。遠くから何やら砲撃音がしたのが聞こえてきた。 元就「おお…

異世界侵攻録17

銀時が先ほど見つめていたのは、先ほどの砲撃によって地下の廊下に開いた穴だった。そこから漏れる光と、その影。そして、地面に転がっている石を見つめ、これは使えると思える方法を考え付いた。 アル「まさか、日時計の応用を使うなんて。」 神田「あぁ、…

異世界侵攻録16

アレン「はい。いまは丁度ルガールがいる所の反対側にいるようです。タイミングを取れればもしかしたら挟撃できるかもしれません。」 銀時「そうか。そうすりゃ勝機はあるかもな。…しっかしどうすっかってことだよな?なんかいい方法は…ん?」 銀時は、建物…

異世界侵攻録15

しかし、物語は動きだす。少し時間を遡るとしよう。彼らがいる所は、教会の地下部分にあたるのだが、そこへ向かう足音が上から聞こ来た。そして、段々近づいてくるそれに合わせて、話し声も聞こえてくる。アレンには、その声に聞き覚えがあった。先ほど登場…

異世界侵攻録14

そのころ、ルガールは教会の地下にある【目的の物】を探索していた。 ルガール「しかしだ。あの女が言う通りの場所に【ライフストリーム】とやらはあるのかね?時空の乱れとかいうなんだか訳の分からんもののせいで、こちらの世界に流れ込んでいるようだが……

異世界侵攻録 13

?「戻ってきたら何だこの馬鹿騒ぎは!あのもやし、なにかやらかしたんじゃないだろうな?」 ??「まぁまぁ、そう言わない言わない。」 ???「そうよ、まだ何が起こったのか全く分からないし、ここは一反落ち着くさ。」 そう会話するのは、黒の協会所属の…

異世界侵攻録 12

意気高揚、その言葉が今の呂布にはふさわしい。遂に、己の武勇が存分に振えるようになった彼は、歓喜していた。 一方、ルガールと戦っている四人は苦戦を強いられていた。多勢に無勢であるはずの彼らが、50歳近いタキシード姿の男にダメージを与えられない…

異世界侵攻録11

呂布「そうだ、俺をもっと楽しませろ。飽きさせることのない攻撃を俺にしてくるがいい!」 呂布は、真の力を解き放ち始めた二人に対し、呂布は歓喜した。日番谷と狛村は相手との距離を測る。一気に詰め寄り、氷による広範囲斬撃と巨大な鎧武者による射程の長…

異世界侵攻録 10

一方、こちらは激戦と化していた。隊長二人は、呂布の猛攻を凌ごうと獅子奮迅するも、圧倒的な身体能力で躱し、そのまま攻撃に移る。天下の飛将軍の力は並大抵のものではなかった。 呂布「ふん。貴様らの力はその程度のものか?」 圧倒的な乱撃に、二人は悪…

異世界侵攻録 9

アレン「くっ、もうどうしようもないというわけか…」 彼がそう諦めかけたその時である。突然、ルガールの背後から光がしたと同時に、彼の足元の地面が隆起し始めた。何が起こったのか一瞬理解でき無かったルガールは、瞬時にその場から離れた。 隆起した地面…

異世界侵攻録 8

重々しい空気が、あたりを包みこむ。アレンは、その空気に呑み込まれそうになっていた。これだけの猛攻を仕掛けても、ルガールには一切の攻撃が当たらない。それどころか、相手の攻撃ばかりがあたる一方だ。 ルガール「はっはっはっ、噂に聞くエクソシストと…

異世界侵攻録 7

日番谷「なっ!なんつう馬鹿力だ!狛村隊長!大丈夫か!」 狛村「ああ、何とか無事だ。…それよりも、あの男、自分のことを総大将と名乗ったな。」 彼らの目の前にいる、威圧感を漂わせ、今すぐにでもこちらに飛び掛からんとしている。武器を構えなおすと同時…

第4章 異世界侵攻録 6

隊長の二人は、助けた部隊に指示を出した後、そのまま他に被害を受けている者たちがいないかどうか捜索を開始した。 日番谷「このままじゃ、被害が広がる一方か。くそ、瀞霊廷からも火の手が上がってやがる。一体敵にあれだけの部隊がどこにいるっていうんだ…

第4章 異世界侵攻録 5

日番谷「それにしても、相手は何者なんだ。あれだけの兵力を動員できる奴なんているのか?」 狛村「そのことについては、まだ何とも言えない状況だ。…うん?どうやら、あそこにも黒ずくめの軍隊が暴れまわっているようだな。」 二人の目の前には、跳梁跋扈す…

第4章 異世界侵攻録 4

ルガールは、余裕の表情を浮かべたままだ。アレンは、彼を倒さなくては教団がつぶされるということを肌で感じ取っていた。 ゼーナ「成程、ここまではうまくいっているみたいね。…それにしても、両方自分たちがやりたい放題やっている感はあるけど、問題はな…